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» 2018年12月10日 09時30分 公開

車載やeスポーツはOLEDに期待、開発が加速JOLEDが試作品を展示(2/2 ページ)

[村尾麻悠子,EE Times Japan]
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JOLEDは、まずは中型で足場を固める

 田中氏によれば、JOLEDはまずは中型ディスプレイで足場を固め、TVやサイネージなど大型ディスプレイを使う領域にも技術を展開していくという。「他のパネルメーカーとのアライアンスも視野に入れ、ノートPCやタブレットの分野にも参入を考えている」(同氏)

 さらにJOLEDは2018年7月、OLED量産工場として「JOLED能見事務所」(石川県能見市)を開設。2020年の稼働開始を目指して量産準備を進めているさなかだ。同工場は、基板サイズG5.5(1300×1500mm)、ガラス基板ベースで月産約2万枚の生産能力を備える。

JOLEDの最新の試作品が並んだ

 JOLEDの広報は、「車載分野はOLEDの有望な用途の一つ」と述べる。ブースでは、JOLEDに出資しているデンソーと共同開発している、OLEDを採用したコックピットを展示。多くの来場者を集めていた。

左=ブースで展示したコックピット。画面比率が8:3の12.3型OLEDを3枚、12.2型の凸型OLEDを1枚使用している/中央=OLEDの特長である高いコントラストが生きて、非常にくっきりと見える/右=樹脂基板を使用した、12.2型の凸型フレキシブルOLED(クリックで拡大)

 JOLEDの広報は「特に海外の自動車メーカーは車内の意匠デザインにも強いこだわりがあり、ディスプレイの形状を変化させたいという要望が強い。コックピットで使用するフレキシブルOLEDには、例えばいずれタッチパネルを搭載するといったことも可能だ」と述べる。

電車内での使用を想定した、フレキシブルOLEDの展示。先ほどのコックピットと同様、21.6型である(クリックで拡大)
こちらは、上記のフレキシブルOLEDを丸め、シリンダー状にしたもの。R60まで曲げられる。「スマートスピーカーなどに応用できるのではないか」(JOLED) (クリックで拡大)

 パナソニック時代に開発した、55型/4KのOLEDも多くの来場者の注目を集めていた。「JOLEDでは大型ディスプレイを製造するラインは保有していないが、パナソニック時代に確立したノウハウがあるので、技術をライセンスとして販売することを想定している」(JOLED広報)

参考出展した、55型/4KのOLED。色が非常に鮮やかで、来場者からも感嘆の声が上がっていた(クリックで拡大)

 eスポーツ向けには、21.6型OLEDの試作品を展示した。リフレッシュレートが144Hzと高いことが特長だ。eスポーツは特に米国、韓国、台湾で盛り上がりを見せていて、ディスプレイをはじめ専門の機材も次々に市場に登場している。応答速度が速く、残像が残らないOLEDは、eスポーツに適していると、OLEDの広報は述べる。JOLEDは、eスポーツのプロチームであるBurning Core(バーニングコア)とパートナーシップを締結し、eスポーツ向けのOLEDを開発中だ。

eスポーツ向けの21.6型OLED。JOLEDのOLEDのリフレッシュレートは60Hzだが、このディスプレイは144Hzと高い(クリックで拡大)
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