運転者が気づいていない危険だけ通知、画像分析を駆使:車載向けHMI技術(2/2 ページ)
2)のナビゲーションでは、DMSで運転者の位置を特定し、アレーマイクでその方向の音声を収集、Maisart技術により運転者の口が開いているかを判断することで、「話者が運転者かどうか」を認識する。話者が運転者の場合にのみ、カーナビゲーションシステムと会話をする感覚で、経路確認などができるという。
DMSの画像分析とアレーマイクにより、運転者が言葉を発した場合の認識精度が高くなるので、トリガーワードも発話ボタンも不要になるという(クリックで拡大)
虻川氏によれば、実証実験においてHMI技術の認識や反応の精度は90%を超えるという。今後は、2021年以降の同社製品への適用や事業化を目指して、開発を進めていく予定だ。虻川氏によると、HMI技術を製品として提供する際、DMSやコンソールの両端に設置したディスプレイなども含め、パッケージとして三菱電機が提供することも可能だし、既存の車載システムに、必要なものだけを追加するといった方法も可能だという。
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