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Samsung、19年Q1の業績は大幅悪化 メモリ不況で利益は前年同期比で60%減か

Samsung Electronics(以下、Samsung)は、DRAMおよびNAND型フラッシュメモリチップの価格が継続的に下落する中、2019年第1四半期の売上高、利益とも大幅に減少する見込みだ。

» 2019年04月09日 09時30分 公開
[Dylan McGrathEE Times]

 Samsung Electronics(以下、Samsung)は、DRAMおよびNAND型フラッシュメモリチップの価格が継続的に下落する中、2019年第1四半期の売上高、利益とも大幅に減少する見込みだ。Samsungの発表によれば、同四半期の売上高は前年同期比で約14%減の約458億ドルになる見込みだという。利益は、前年同期比で60%減となる約55億米ドルとしている。前四半期と比較すると、売上高が約12%減、利益が約42%減と予想している。

 Samsungは2019年4月末に第1四半期の業績を発表する予定だが、同社は1月の時点で既に投資家には警告している。メモリチップとディスプレイパネルの需要が低迷しているため、売上高と利益は2桁の割合で減少する可能性がある。

 世界最大のメモリサプライヤーであるSamsungは、メモリ市場の好調な伸びによって2017年と2018年、半導体サプライヤーランキングの首位に立った。だが、NANDフラッシュの市況は2018年初めから少しずつ悪化し始め、DRAMの平均販売価格は、ほぼ横ばいになっている。

 アナリストたちは現在、メモリ市場の悪化によって、2019年の半導体サプライヤーランキングでは、Samsungが2位となり、Intelが首位に返り咲くとみている。同社は、DRAMの平均販売価格は2019年第1四半期に20%以上下落し、同年第3四半期にも引き続き減少すると予測している。

2019年第2四半期および第3四半期におけるDRAM製品の減少幅予測
製品 2019年第1四半期 2019年第2四半期
PC用DRAM 〜−20% 〜−10%
サーバ用DRAM 〜−20% 〜−10%
モバイル用DRAM ディスクリート:−5〜−10% ディスクリート:−5〜−10%
eMCP:−10〜−20% eMCP:−5〜−10%
民生用DRAM −15〜−20% 〜−10%
平均販売価格 −15〜−20% 約−10%
出典:DRAMeXchange 2019年3月

 一方で、NANDフラッシュ市場の見通しは、DRAMに比べればやや良好だ。DRAMeXchangeは、サーバ市場での需要の低迷、スマートフォンの買い替えサイクルの延長および、Appleの最新「iPhone」の販売が予測を下回っているといった理由により、NANDフラッシュの契約価格も2019年第1四半期に約20%下落したと述べた。しかし、第2四半期は、スマートフォンやノートPC、サーバ、その他の製品の需要が伸びているため、価格の下落はそれほど大幅ではないと予想している。

【翻訳、編集:EE Times Japan】

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