米国の市場調査会社Gartnerによると、2018年の世界半導体売上高は4767億米ドルに達し、過去最高となった。2017年比で13.4%増加している。売上高ランキングでは、Samsung Electronicsが2017年に続き首位を維持した。【訂正あり】
米国の市場調査会社Gartnerによると、2018年の世界半導体売上高は4767億米ドルに達し、2017年比で13.4%の増加となった。カテゴリー別にみるとメモリの売上高が最大で、全体の34.8%を占めている。この割合は2017年の31%から3.8ポイント増加したという。
2018年 順位 |
2017年 順位 |
メーカー名 | 2018年 売上高 |
2018年 シェア |
2017年 売上高 |
17年→18年 成長率 |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | 1 | Samsung Electronics | 758.54 | 15.9% | 598.75 | 26.7% |
2 | 2 | Intel | 658.62 | 13.8% | 587.25 | 12.2% |
3 | 3 | SK hynix | 364.33 | 7.6% | 263.7 | 38.2% |
4 | 4 | Micron Technology | 306.41 | 6.4% | 228.95 | 33.8% |
5 | 6 | Broadcom | 165.44 | 3.5% | 154.05 | 7.4% |
6 | 5 | Qualcomm | 153.8 | 3.2% | 160.99 | ▼4.5% |
7 | 7 | Texas Instruments | 147.67 | 3.1% | 135.06 | 9.3% |
8 | 9 | Western Digital | 93.21 | 2.0% | 91.59 | 1.8% |
9 | 11 | ST Microelectronics | 92.76 | 1.9% | 80.31 | 15.5% |
10 | 10 | NXP Semiconductors | 90.1 | 1.9% | 87.5 | 3.0% |
その他 | 1936.05 | 40.7% | 181578 | 6.6% | ||
半導体市場合計 | 4766.93 | 100.0% | 420393 | 13.4% | ||
出典:Gartner(2019年1月) |
売上高ランキングでは、Samsung Electronicsが2017年に続き首位を維持した。同社の売上高は758億5400万米ドルで、2017年比で26.7%増加している。2位のIntelは、半導体出荷数とASP(平均販売価格)の両方が増加したことを受け、前年比で12.2%成長した。3位はSK hynix、4位はMicron Technologyで、1位から4位までのランキングは2017年と同じだった。
Gartnerによると、2018年における売上高上位25社の売上高の合計は、前年比で16.3%増加し、全体の79.3%を占めているという。メモリメーカーが上位に集中しているからだ。メモリメーカーの中で最大の成長を遂げたのはSK hynixで、DRAM市場の成長により前年比38.2%増、Micron Technologyは33.8%増となった。
【訂正:2019年1月21日 12時15分 掲載当初、「Micron TechnologyはMicrosemiの買収もあって33.8%増となった」とありましたが、Microsemiを買収したのはMicrochip Technologyです。訂正してお詫び致します。】
ただしNorwood氏は、「2019年は、現在のランキングが大きく変わるだろうとみている。メモリ市場の見通しが悪いからだ」と指摘する。「メモリ市場は既に減速し始めている。これに加えて、激しさを増す米中間の貿易摩擦や、先行き不透明な世界経済の影響も考慮しなくてはならない」(同氏)
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.