u-blox、GNSSモジュールの測位性能を10倍向上 : 都市部も高い精度でレーンを測位
u-blox(ユーブロックス)は、従来の標準精度に比べて測位性能を10倍向上できるマルチバンドGNSS(全地球測位システム)モジュール「ZED-F9K」を開発した。
マルチバンドGNSSモジュール「ZED-F9K」の外観
u-blox(ユーブロックス)は2019年5月、従来の標準精度に比べて測位性能を10倍向上できるマルチバンドGNSS(全地球測位システム)モジュール「ZED-F9K」を開発したと発表した。自動運転に必要となるV2X通信システムなどの用途に向ける。
ZED-F9Kは、u-bloxのGNSSプラットフォーム「F9」をベースに開発した。最新のGNSS補正サービスを活用することで、電離層誤差などを補正し測位精度のさらなる向上を可能とした。
また、マルチバンド、マルチ衛星システム対応のRTK(リアルタイムキネマティック)レシーバーモジュールは、軌道上にある全てのGNSS衛星システムから信号を受信することができる。このため、一部の信号が遮られるような条件下であっても、測位精度を維持することができる。信号が中断された場合でも集束時間は短縮される。
モジュールには、慣性センサーが実装されている。これによって、車両が移動中であってもその変化を監視する。この結果、駐車場やトンネル、高層ビルの谷間、森林地帯など、衛星信号を受信しにくい場所を走行中でも、高い精度で車線測位情報を出力できるという。衛星信号の受信が可能になると、慣性センサーのデータとGNSS信号を組み合わせて集束時間を短縮。10cm級の測位精度を実現することが可能となった。
ZED-F9Kは、2019年7月までにサンプル品の提供を始める予定だ。新製品は、ADAS(先進運転支援システム)や自動運転などの機能を実現するシステム向けに提案していく。
5Gにおける「NB-IoT/LTE-M」の位置付け
「5G NR Phase 1(3GPP Release 15)」の標準仕様が完成し、5G(第5世代移動通信)はまた一つ、大きなマイルストーンに到達した。その中で、注目を集めているのが5GにおけるLPWA(Low Power Wide Area)、具体的には「NB-IoT」「LTE-M」の位置付けだ。
セルラーLPWA向け製品、成功するための要素を探る
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Imagination、低消費電力の位置情報向けIPコアを発表
Imagination Technologies(以下、Imagination)は、2018年10月31日から11月1日まで米国カリフォルニア州のシリコンバレーで開催された「Linley Fall Conference」で、2種類の新型IP(Intellectual Property)コアを発表した。
レベル5の自動運転よりも現実的? “車内運転支援”
UberやTeslaの事故など、自動走行モードにおける交通事故では、共通する1つの真実がある。「現実世界の状況の中で、人間のドライバーを機械のドライバーに置き換えることは、極めて難しいということが実証された」ということだ。
ローデ、自動車向けテストソリューションを提案
ローデ・シュワルツ・ジャパンは、「車載レーダー」や「コネクティビティ」などに関連する自動車業界向けテストソリューションについて、記者説明会を開催した。
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