同社は、MONSTER PACのさらなる低温化の開発を進めており、既に80℃までの低温かつ20分の1の圧力での実装を実現した。これによって、各種MEMSセンサーの低応力実装のほか、PET、PEN、ポリウレタンなどの基板への実装、電池内蔵モジュールのPETなどの素材への実装も可能となった。受託開発も始まっているといい、実際の事例が紹介された。
さらに、同社は現在、30℃での実装技術も開発中だという。実現すれば、耐熱40℃程度のバイオチップやストレッチャブルポリウレタンといった素材に、直接センサーや無線通信チップを実装することも可能になるといい、平田氏は、「例えば体内実装など、さらに幅広い用途での活用が実現する」と話した。
また、同社は、配線の狭ピッチ化も進めている。基板の熱膨張などの関係で、既存の方法では40μmが限界だったというが、MONSTER PACによって、27.5μmピッチ配線の製品を実現。さらに現在、自社開発では10μmピッチ配線も成功しているといい、その実例を紹介。これによって、パッケージ面積の大幅な縮小や低コスト化が可能になるという。
同社は、2020年以降の上場を目指している。また、「コンビニエンスストアくらいの面積で生産ができる」という小規模な特長を生かし、将来的には、フランチャイズ展開も検討しているという。
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