3シリーズMDOは、エンジニアのベンチに置けるような、コンパクトで汎用性に優れた製品を目指して開発されたもので、サイズは252×370×149mm、重量は5.3kgと、小型軽量を実現している。最新のインダストリアルデザインを採用しており、大型11.6型のフルHDディスプレイを搭載。4シリーズMSOと同様に直感的なタッチ操作ができるタッチスクリーンユーザーインタフェースを採用している。
周波数帯域は、100MHz/200MHz/350MHz/500MHz/1GHzの5つのモデルを用意。さらに、2チャンネルと4チャンネルのモデルで分かれている。サンプルレートは全てのアナログチャンネルで、2.5Gサンプル/秒または、5Gサンプル/秒、デジタルチャンネルでは8.25Gサンプル/秒、標準のレコード長は10Mポイントだ。
また、オプションで最大3GHzのスペクトラムアナライザを内蔵し、別の計測器を追加することなく、設計段階で素早く無線コンポーネントのデバッグやEMIエミッションの原因特定が可能になった。ミックスドシグナル解析には16のデジタル入力チャンネルの利用が可能だ。このほか、幅広い種類のシリアルプロトコルのデバッグ/トリガー機能、パワー解析機能、AFG機能も、オプションで用意されている。
3シリーズMDOと4シリーズMSOはともに、インタフェースを日本語に設定することが可能だ。また、将来的なニーズにも対応できるよう、周波数帯域とオプションは全てアップグレード可能だという。
3シリーズMDO、4シリーズMSOともに既に販売中だ。価格(税別)は、3シリーズMDOは50万9000円〜160万円、4シリーズMSOは99万7000円〜375万円となっている。
Slack氏は、「従来のオシロスコープ性能や、機能を手頃な価格で求める場合は3シリーズを、より多くの信号の観測や高い分解能、柔軟性が必要な場合は4シリーズを、さらに高度な計測機能や詳細な信号観測が必要な場合は、5、6シリーズを、といった形で考えてほしい」と、ラインアップの違いについて説明している。
記者説明会では、両機種を使ったデモも行われた。波形のズームや、直感的にトリガーをかけるといった操作を素早く、スムーズに行えることを示した。
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