同社は、この市場に向け、あらゆるソリューションを提供するための体制を整備。プロセス、アーキテクチャ、メモリ、インタコネクト、セキュリティ、ソフトウェアの6つの分野において、プロダクトリーダーシップを追求する方針を示している。
具体的には、高速なデータ移動、より多くのデータ保存、あらゆるデータの処理といった3つの技術を、ソフトウェアとシステムレベルで最適化していくという。2019年4月には、Ethernet800シリーズや、SSD、Optane DC パーシステントメモリ、第2世代Xeon スケーラブルプロセッサ、Xeon D-1600プロセッサ、Agilex FPGAなど、Intel初となるデータセントリック製品ポートフォリオも発表している。
そうした流れの中、同社は2019年6月、PSGとネットワーク・インフラストラクチャー事業本部を統合して、NCLGを新設した。McNamara氏は、この統合によって、Xeonプロセッサ、SoC(System on Chip)、FPGA、eASIC(ストラクチャードASIC)、フルカスタムのASIC、ソフトウェア、IP、システムをはじめ、クラウドエンタープライズ、ネットワーク、組み込み分野、IoT市場に向けたソリューションまで、幅広いポートフォリオをシームレスに利用できるようになる、としている。
PSGは、2015年に同社がFPGA大手だった「Altera」を買収した後に立ち上げられた部門であり、McNamara氏もAlteraの所属だったという。McNamara氏は、買収後の3年間も年平均9%の成長を続けるなど、いずれの部門も好調な業績で推移してきたと説明。今回の統合によって、「製品の設計や定義などをあわせて行うことができ、より包括的に考えられる。また、幅広いポートフォリオの全てを1つのワンストップで提供できるようになる。非常にエキサイティングだ」と話した。
また、2018年の「eASIC」の買収によって、FPGAで製品を開発、生産した後、eASICへ切り替えることが可能になり、低コストかつ低消費電力を実現できるようになったと説明した。
McNamara氏は、「製品のライフサイクル全体を通してニーズに対応できる、FPGA、eASIC、ASICの3領域からなる一貫したカスタムロジックの製品ポートフォリオはまだ始まったばかりだ。これを実現できるのは世界中でIntelの他にない」と説明している。
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