鈴木氏は、2019年第2四半期のハイライトとして、第2世代Xeon スケーラブルプロセッサなどのデータセントリック製品ポートフォリオ発表のほか、Intel Extreme Masters Sydney2019開催や、COMPUTEX 2019参加などを紹介した。また、自身が挙げている、新規事業機会の創出という目標については、エネルギー、製造、サービス、スマートシティー、コンシューマーといった各重点産業分野における具体的な案件の調査を進めているほか、「製造業の『現場力』革新フォーラム」や「インテルエネルギーフォーラム2019」を7月に開催予定であると説明した。
さらに、楽天モバイルがIntelの製品を活用し、5Gで完全仮想化されたクラウドネイティブネットワークの構築を目指していることも紹介された。会場では、そのネットワークの基地局装置用無線機ベンダーとなっている、NECのシニアエグゼクティブ兼ワイヤレスアクセスソリューション事業部長、渡辺望氏が登壇した。
NECは、IntelのFPGAを導入し、このネットワークに対応した3.7GHz帯Massive MIMOアンテナRU装置を開発している。渡辺氏は、Openインタフェース標準への柔軟な対応や、技術の成熟度に合わせてeASICへのスムーズなマイグレーションが可能なことなど、「ハイパフォーマンスと低コストを両立している」と、IntelのFPGAを評価。「Intelの技術的サポ―トを得ながら、全体の回路の効率化や設置容易性、OPEX低減に貢献する小型、軽量、低消費電力化を実現していく」と述べた。また、今後、このRU装置の実績をグローバルに展開していく方針も明かした。
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