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» 2019年06月27日 09時30分 公開

個別の計測器提供から“テストシステム”の提供へテクトロニクス(2/2 ページ)

[村尾麻悠子,EE Times Japan]
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RF分野にも積極的に進出

EETJ Witt氏は、オシロスコープを手掛けるTime Domain部門のバイスプレジデント兼ゼネラルマネジャーですが、オシロスコープでも、単体の販売に加えてテストソリューションの提供にシフトしていくのでしょうか。

Christopher Witt氏

Christopher Witt氏 その通りで、今後はTektronixの技術IP(Intellectual Property)とパートナー各社を組み合わせて、より深いところで統合したソリューションを提供していく方針だ。オシロスコープ事業のターゲット市場は自動車、パワー、データセンター、航空宇宙の4つだが、そのいずれについても、統合したソリューションを提供する戦略を進めていく。

EETJ データセンターでの動向については、いかがでしょうか。

Witt氏 データセンターにおける重要なトレンドは、100Gビット/秒(bps)から400Gbpsへの移行と、SiCやGaNを使った高効率のパワーコンバーターの開発だと考えている。それらの分野の課題を解決できる測定ソリューションを当社は提供できる。

EETJ Time Domain部門で何か新しい動きはありますか。

Witt氏 RF分野にも、より積極的に進出しようと考えている。まずは、5G(第5世代移動通信)ではなくミリ波レーダーなど自動車のRF分野を狙う。既に、79GHz帯に対応した広帯域レーダー信号解析ソリューションを発表しているが、実はここでもパートナーシップが生きている。この製品が、Tektronixのオシロスコープ「6シリーズMSO」と日本電波工業(NDK)のダウンコンバーター、メビウスの解析ソフトウェアを組み合わせたものだからだ。将来的に、こうした製品を数多く発表する予定だ。

79GHz帯に対応した広帯域レーダー信号解析ソリューション。ダウンコンバーターは76G〜81GHzの最大5GHz帯域幅の信号を一括変換する(クリックで拡大)

EETJ 今後のオシロスコープの製品ロードマップについて教えてください。

Witt氏 明確に答えるのがなかなか難しいが、一つ言えるのは、私はTime Domain部門のバイスプレジデントを務めて3年になるが、その間にオシロスコープの開発方法が完全に変わったということだ。製品の仕様をがっちりと固めて開発するウォーターフォール型開発から、アジャイル型開発へと変えたのだ。その方が工程ごとに顧客からのフィードバックを取り入れやすく、最終製品は顧客の要望にかなり沿ったものになる。

 効率よく開発できるので、製品を発表する頻度も上がる。実際われわれは、2017年に発表したのはオシロスコープ上位機種の「5シリーズMSO」だったが、2018年には2製品を、2019年には既に3製品を発表している。ソフトウェアも3カ月ごとに新しい機能を追加している。顧客のニーズをくんで、より細分化した製品をスピーディに、柔軟に開発できるようになっている。

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