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高画素車載カメラモジュール初出展、日本ケミコン防水防じん筐体、高性能、小型化実現

 日本ケミコンは、名古屋オートモーティブワールド2019(ポートメッセなごや/2019年9月18〜20日)で、車載、産業機器向けのカメラモジュールを展示している。今回、防水防じんのドライブレコーダー向け200万画素カメラモジュール「NCM20-**」を初めて参考出展。同社は、「近年、ドライブレコーダーが普及する中で高まる小型化、高画素化、そして筐体での供給にも対応できる」としている。

» 2019年09月19日 10時30分 公開
[永山準EE Times Japan]

 日本ケミコンは、名古屋オートモーティブワールド2019(ポートメッセなごや/2019年9月18〜20日)で、車載、産業機器向けのカメラモジュールを展示している。今回、防水防じんのドライブレコーダー向け200万画素カメラモジュール「NCM20-**」を初めて参考出展。同社は、「近年、ドライブレコーダーが普及する中で高まる小型化、高画素化、そして筐体での供給にも対応できる」としている。

展示されていた防水防じんのドライブレコーダー向け200万画素カメラモジュール「NCM20-**」(クリックで拡大)

 アルミ電解コンデンサーを主力に製品展開する日本ケミコンは、近年、車載/産業機器用のカメラモジュールにも注力している。

 今回参考出展として初めて展示したNCM20-**は、1/2.7型有効200万画素CMOSイメージセンサーを搭載。ダイナミックレンジは96dB、フレームレートは最大毎秒30フレーム、水平画角は116度、動作温度範囲は−30〜+80℃で、LVDS出力とHD-TVI出力の2種類を用意する。独自の実装技術によって自社の回路設計、機構技術を、CMOSイメージセンサー、レンズなどと一体化。高画質、低消費電力、小型化を実現している。現在、環境試験中で、2020年中の量産化を目指しているという。

 日本ケミコンは、カメラモジュールを国内工場で生産しており、防水筐体や周辺回路を含めた設計やレンズの使用、製品形状のカスタムなどに、小ロット量産で対応ができるという。同社の説明担当者は、「これまで部品として提供を中心としてきたが、これからはニーズが高まる筐体での供給を進めることで、海外市場も開拓していきたい」と話していた。

 また、会場では車のバックモニターなどに向けて提供している防水防じんの規格「IP67」対応の小型100万画素カメラモジュール「NCM10-F」も展示していた。

防水防じんのカメラモジュール「NCM10-F」(右)。会場では30万画素のカメラモジュールとの比較が行われていた(クリックで拡大)

 NCM10-Fは、1/4型有効100万画素CMOSイメージセンサー搭載で、ダイナミックレンジは96dB、水平画角は147度、動作温度範囲は−30〜+80℃、サイズは23×23×25mmと小型だ。従来は30万画素の製品を提供してきたが、高まる高画素化へのニーズに対応した形だ。小型かつ高い防水防じん性能に加え、高画質化したことでトラックや建設機械のサイド、バックモニター向けの利用ができるという。

このほか、120万画素グローバルシャッターカメラモジュールや、カスタム品などの展示も行われていた(クリックで拡大)

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