ドコモは、2019年9月20日に開幕する「ラグビーワールドカップ2019」で、5Gを体験できる観戦サービスを提供する。記者発表会では、ゲストとして招いた俳優の佐藤健氏とともにマルチアングルで試合を視聴するデモが披露された。

左=マルチアングルで試合を視聴する佐藤健氏(左)。ピッチを俯瞰する通常のモードに加え、ピッチに立った時の視点、レフェリーの視点に切り替えて試合を観戦できる(画像:NTTドコモ)/右=マルチアングルで見られるLG Electronicsの端末(クリックで拡大)ビジネスでの5G活用については、ペンタブレットやスタイラスペンを手掛けるワコムの社長兼CEOである井出信孝氏が登壇し、VRと5Gによって、3D(3次元)デザインのワークフローが大きく変わると語った。
同社は、ドコモの5GネットワークとVRを使い、仮想空間で描画を行うサービスの開発に取り組んでいる。例えば、従来はPCで行っているクルマのデザインは、VRのHMD(ヘッドマウントディスプレイ)をつけることで、仮想空間上に“実際の大きさ”で行えるようになるという。デザイナーが仮想空間上で描画した線は、そのまま2次元データに変換され、PCのディスプレイ上に表示される。デザインの細かい修正は、PC上で行うことができる。「つまり、仮想現実と現実空間を自由に行き来しながらデザインできるようになる。低遅延の5Gネットワークを使うことで、ストレスなく作業できる」(井出氏)
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