ソシオネクストは、人物の位置や動きを高い感度で検知できる電波式測距センサー「SC1230」シリーズを開発、サンプル出荷を始めた。
ソシオネクストは2019年10月、人物の位置や動きを高い感度で検知できる電波式測距センサー「SC1230」シリーズを開発、サンプル出荷を始めた。
新製品は、対象物の有無と距離を測定する用途に向けた「SC1232AR3」と、さらに方向まで検知できる製品「SC1233AR3」の2種類を用意した。SC1232AR3はデジタルビームシェイパー機能によりFOV(視野角)を120度あるいは95度から選択できる。検知範囲は正面方向8mである。SC1233AR3は、2系統の受信アンテナを内蔵しており、外部のMCUを用いて2D角度検知が可能である。FOVは120度、検知範囲は正面方向8mとなっている。
SC1230シリーズは、アンテナや無線回路、A-Dコンバーター、測距演算回路などを外形寸法9×9mmのワンパッケージに内蔵した。これにより、回路構成に必要な外付け部品を減らすことができる。消費電力も人検知用途では平均約0.5mWと少ない。供給電圧はコア部が1.5〜1.8V、I/O部が1.8〜3.3Vである。ホストMCUとのインタフェースはI2C/SPIを用意している。
小型で低消費電力を実現しており、家庭用機器やモバイル機器、産業機器などにおけるエリア侵入検知や距離検知、確度検知といった用途に向ける。
サンプル価格(100個購入時の単価)は、SC1232AR3が15米ドル、SC1233AR3は16.5米ドル。製品の量産は2020年第1四半期(1〜3月)を予定している。
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