5G(第5世代移動通信)に関しては、Samsung ElectronicsのGalaxy、ソニーモバイルコミュニケーションズのXperiaの5G対応スマートフォンの試作機を展示。ブース内に実際に5G基地局が設置されており、28GHz帯、100MHz幅×4の4CC CAを使用し、最大2.2Gバイト/秒の超高速通信が体験できるデモが用意されていた。
試作機は、いずれもQualcommの5Gモデム「Snapdragon X50」を搭載。筆者も実際に体験をしてみたところ、約1.9Gビット/秒で通信できた。説明担当者は、「今回はあくまで5Gだけの通信だが、さらにここにLTE通信が加わるので、3Gバイト/秒超えが可能になる」と話していた。
会場では、AR(拡張現実)とVR(仮想現実)技術を利用した「XR Door」のデモも実施していた。これはスマートフォンで地面に配置されたARマーカー読み取ることで、目の前に仮想空間につながる「ドア」がAR機能によって出現するという仕組みで、ドアの先に進むと、画面上に拡張現実の世界が広がる。ドアの先の拡張現実は、花畑やサッカースタジアムなどが用意されており、瞬時に変更することができる。
今回、会場ではSamsung Electronicsの折りたたみスマートフォン「Galaxy Fold SCV44」を使ったデモを実施しており、VRゴーグルなどを使う必要もなく、Galaxy Foldの大画面でさまざまな世界を体験することができた。
Synamonのビジネス向けVRサービス「NEUTRANS BIZ」を用いたデモでは、VR空間上に、実在するKDDIのビジネス開発拠点「KDDI DIGITAL GATE」を再現。実際に遠隔地にいるスタッフとの交流を行うことができた。VR空間上に実在する空間を再現することで、よりリアルな対話ができるとともに、遠隔地からでも施設紹介などが行えることなどがメリットといい、KDDIでは既に拠点間の会議などで利用しているという。
中国NrealのスマートMRグラス「NrealLight」を用いたデモでは、KDDIと凸版印刷が開発したARコンテンツ「AR Museum 国宝 八橋蒔絵螺鈿硯箱」の体験が実施されていた。NrealLightはUSB Type-Cケーブルでスマートフォンと接続することで使用が可能になるスマートグラスで、88gという軽さや52度の広い視野角が特長だ。KDDIとNrealは、2019年5月にスマートグラスの企画開発、日本展開で戦略的パートナーシップを締結している。
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