Maxim Integrated Products(以下、Maxim)は、高い精度の測定や消費電力の低減などを可能にするアナログIC「Essential Analog」として新たに3製品を発表した。
Maxim Integrated Products(以下、Maxim)は2019年11月5日、高い精度の測定や消費電力の低減などを可能にするアナログIC「Essential Analog」として新たに3製品を発表した。
新製品は、電圧レファレンスIC「MAX6078A」、ナノパワー監視回路IC「MAX16155」および、4チャネル電圧モニターおよびリセットIC「MAX16160」である。
Maximコア製品事業部のエグゼクティブディレクターを務めるDavid Andeen氏は、「民生機器や通信機器、産業機器、医療機器などのシステム設計者は、シンプルで使いやすい技術を求めている。このためには、電力変換効率が高く、高い精度の測定が行え、頑強な接続性や保護機能を備えたアナログソリューションが必要だ」と話す。こうした用途に対応するのが、Essential Analog製品群である。
MAX6078Aは、高い精度と低い消費電流を両立させた。初期精度は±0.04%と高く、自己消費電流は15μAで、従来品の100μAと比べ極めて小さい。また、パッケージの外形寸法も1.458×1.288mmと小さい。1000個購入時の単価は1.21米ドルである。評価キットも用意しており、価格は39米ドル。
MAX16155は、システムレールの電源電圧を監視しながら、ウォッチドッグタイマーが不具合を検出するとシステムリセット信号を出力し、機器の安全な動作を確保する。消費電流が400nAと極めて小さいのが特長だ。この数値は、競合製品と比べわずか4%であり、電力をほとんど使わなくて済むという。パッケージは6端子SOT23で供給する。1000個以上購入時の単価は1.25米ドル。
MAX16160は、マルチ供給システムにおけるシステム整合性を維持するよう設計されている。任意の供給電圧がリセットしきい値を下回るとリセット出力を有効な状態にする。全ての供給電圧がリセットしきい値以上に達すると、リセット出力はリセットタイムの間、有効な状態が続きその後解除されるという。
全入力の電圧監視精度は±1%である。パッケージは外形寸法が1.408×0.848mmの6端子WLPなどで供給する。1000個以上購入時の単価は1.87米ドルである。
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