セキュアオープンアーキテクチャ・エッジ基盤技術研究組合(TRASIO:Technology Research Association of Secure IoT Edge application based on RISC-V Open architecture)は2019年11月、オープンソースの命令セットアーキテクチャ(ISA)である「RISC-V」上に、オープンなセキュリティ基盤を構築するための研究開発に取り組むと発表した。
なお、TRASIOは新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)から事業委託を受け、2019年10月から試験研究を始めた。既に、「信頼実行環境(TEE:Trusted Execution Environment)」を核として、「ハードウェア信頼起点(H/W Root of Trust)」から「産業即応化」「社会実装」まで、セキュリティ基盤構築に必要な技術レイヤーの垂直統合を実現するための研究体制を整えているという。
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