ソニーセミコンダクタソリューションズ社長の清水照士氏が2019年12月11日、「SEMICON Japan 2019」(2019年12月11〜13日、東京ビッグサイト)で開催された「半導体エグゼクティブフォーラム」に登壇。2020年の半導体市場の見通しについて、「5Gをベースとした半導体がものすごく忙しくなると思う。われわれも2019年より相当忙しくなるだろう」と述べた。
ソニーセミコンダクタソリューションズ社長の清水照士氏が2019年12月11日、「SEMICON Japan 2019」(2019年12月11〜13日、東京ビッグサイト)で開催された「半導体エグゼクティブフォーラム」に登壇。2020年の半導体市場の見通しについて、「5Gをベースとした半導体がものすごく忙しくなると思う。われわれも2019年より相当忙しくなるだろう」と述べた。
半導体エグゼクティブフォーラムの冒頭で、清水氏は同社の事業やイメージセンサー市場の展望などについて説明。スマートフォンの多眼化率が年平均15%上昇、イメージセンサーの大判化が同20%上昇(いずれも同社予測値)していることに触れ、「2025年にはイメージセンサー市場での金額シェアを60%まで高める」と改めて語った。また、「イメージセンサーの進化についてお客といろいろな話をしているが、まだまだ、ダイナミックレンジや視野角、ズーム性能、スピードなどの性能向上の要望があり、常に開発ロードマップに置いている」とも語った。
このほか、ToF(Time of Flight)センサーについても、「2019年に本格的にスマートフォンへの搭載が始まっている」と言及し、「2025年にはイメージセンサー事業売上の構成比において、全体の30%をセンシングにする」とする目標を強調した。さらに、イメージセンサーを積層化している強みを生かし、エッジAIをセンサー内に組み込んでいくという同社の方針についても説明。「今後もまだまだカメラの需要は大きくなる。その中でわれわれはセンシングを使ったエッジAIの世界を拡大していきたい」と話した。
その後、ウエスタンデジタルジャパンプレジデントの小池淳義氏と行ったパネルディスカッションの場では、清水氏は、「2019年は幸せなことに、スマートフォンのカメラ向けにとても好調で、現在も非常に忙しくしている。ただ、スマートフォン以外のインダストリーはあまり良くなかった」と、メモリを中心とした世界的な半導体市場低迷の中で、CMOSイメージセンサーで躍進した同社の状況を振り返った。そのうえで、「2019年後半からは、中国において5Gが結構出始めだいぶ火をつけている感じがする。2020年は5Gをベースとした半導体がものすごく忙しくなると思う。われわれも2019年より相当忙しくなるだろう」と展望を述べた。
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