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デュアルCortex-M33プロセッサ搭載の無線通信SoCNordicがembedded world 2020で展示

Nordic Semiconductor(以下、Nordic)は「embedded world 2020」(2020年2月25〜27日、ドイツ・ニュルンベルク)で、2019年11月に発表した無線通信向けSoC(System on Chip)「nRF5340」のデモを展示した。

» 2020年03月02日 13時30分 公開
[村尾麻悠子EE Times Japan]
「nRF5340」

 Nordic Semiconductor(以下、Nordic)は「embedded world 2020」(2020年2月25〜27日、ドイツ・ニュルンベルク)で、2019年11月に発表した無線通信向けSoC(System on Chip)「nRF5340」のデモを展示した。nRF5340は、Nordicが提供している無線通信向けSoC「nRF51シリーズ」の次世代ファミリーの第1弾となる。

 最大の特長は、デュアルArm Cortex-M33プロセッサをベースにしている点だ。1つは、最大128MHzで動作するアプリケーションプロセッサ、もう1つは64MHzで動作するネットワークプロセッサとして機能する。Nordicの担当者は「アプリケーションプロセッサは高性能(CoreMark/mA値:65)で、『Arm Cryptocell-312』や『Arm TrustZone』といった高度なセキュリティ機能を統合している。ネットワークプロセッサは効率が高く(CoreMark/mA値:101)プログラマブルで、独自仕様の2.4GHzプロトコルを実装できる。デュアルCortex-M33プロセッサを搭載することで、柔軟性を実現できる」と述べた。

 nRF5340はBluetooth 5.1をサポートしているが、Nordicによれば間もなくBluetooth 5.2のサポートも開始する予定だという。

 用途はウェアラブル、医療、スマートホームの他、105℃の動作温度に対応するのでプロ仕様の照明や産業向けにも適している。

左=「nRF5340」のデモ。シングルボードコンピュータ「micro:bit」を用いたコントローラーでゲームをしている。nRF5340のアプリケーションプロセッサでゲーム関連の処理を、ネットワークプロセッサでmicro:bitとの無線通信を行うというデモにより、デュアルコアの利点を示していた/右=nRF5340の評価ボード。赤枠内がnRF5340のチップ(クリックで拡大)

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