代表的なMEMSセンサーとその用途を前後編で説明する。今回は加速度センサーとジャイロセンサーについて解説する。
電子情報技術産業協会(JEITA)が発行した「2019年度版 実装技術ロードマップ」に関する完成報告会(2019年6月4日に東京で開催)と同ロードマップの概要をシリーズでご報告している。今回はその第50回である。
本シリーズの第31回から、第4章「電子部品」の概要を説明してきた。第4章「電子部品」は、「4.1 LCR部品」「4.2 EMC対策部品」「4.3 センサ」「4.4 コネクタ」「4.5 入出力デバイス」の5つの節に分かれる。第45回からは、「4.3 センサ」の概要を紹介している。
前回は、自動運転システムを支えるMEMS(Micro Electro Mechanical Systems:微小電気機械システム)センサーとその応用について概要を述べた。MEMSセンサーは小さく、薄く、軽いという特長を備える。この特長を生かし、さまざまな物理量を計測するセンサーが商品化されている。
今回から、自動車用途に限らず、代表的なMEMSセンサーとその用途を前後編でご説明する。今回(前編)は「加速度センサー」と「ジャイロセンサー(角速度センサー)」をご紹介する。次回(後編)は「圧力センサー」と「傾斜センサー」を解説する予定である。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.