米国の市場調査会社IC Insightsは2020年4月21日(米国時間)、2020年の世界IC出荷数が前年比3%減となる、とする予測を発表した。IC出荷数は2019年も減少しており、同社によると、2年連続でIC出荷台数が減少するのは史上初だという。
米国の市場調査会社IC Insightsは2020年4月21日(米国時間)、2020年の世界IC出荷数が前年比3%減となる、とする予測を発表した。出荷数は2019年も減少しており、同社によると、2年連続でIC出荷数が減少するのは史上初だという。
この予測は同社が発行する調査レポート「The McClean Report―A Complete Analysis and Forecast of the Integrated Circuit Industry(MR20)」の2020年4月更新版に示された仮定を利用して算出したものだ。
IC Insightsによると、2013〜2018年の世界IC出荷数は、2013年に前年比8%増、2014年に同9%増、2015年には同5%増、2016年には同7%増、2017年には同15%増、2018年には同10%増と成長を続けていた。2019年に同6%減となったのは「歴史上で5回目の減少だった」という。そして今回、IC Insightsは2020年も世界IC出荷数が同3%減少すると予測。「この予測が実現すると、世界IC出荷数が2年連続で減少する史上初めての事態となる」と説明している。
2019年以前にIC出荷数が減少したのは1985年、2001年、2009年、2012年の4年。このうち1985年、2001年については、前年の1984年、2000年にそれぞれ前年比50%増、同27%と大幅に出荷台数が増加し、在庫積み増しに拍車が掛かっていた。一方、2008年は同2%増にとどまっており過剰な在庫消化はなかったが、世界的な不況と電子システム販売への悪影響により、2009年は7%減となっている。
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