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DMG森精機とNTT Com、ローカル5Gを用い共同実験自律走行型ロボットを遠隔操作

DMG森精機とNTTコミュニケーションズ(NTT Com)は、ローカル5G(第5世代移動通信)を活用して、自律走行型ロボット(AGV)を遠隔操作する実験を共同で行う。

» 2020年05月25日 09時30分 公開
[馬本隆綱EE Times Japan]

生産現場の自動化やDX推進に向けた可用性を検討

 DMG森精機とNTTコミュニケーションズ(NTT Com)は2020年5月、ローカル5G(第5世代移動通信)を活用して、自律走行型ロボット(AGV)を遠隔操作する実験を共同で行うと発表した。工場内におけるローカル5Gの電波特性などを検証し、生産現場の自動化やデジタルトランスフォーメーション(DX:Digital Transformation)の推進に向けた可用性を検討していく。

 共同実験は、2020年5月21日から2021年4月まで、DMG森精機の伊賀事業所で行う計画だ。28GHz帯の実験試験免許を取得し、ローカル5Gネットワークを構築する。生産現場では、無人搬送車に人協働ロボットを搭載したAGVが導入されており、ワークの着脱や工程間搬送などを行う。実験ではローカル5Gを介して、稼働中のAGVを遠隔操作する。

実験を行うDMG森精機伊賀事業所と、ローカル5Gを介して遠隔操作するAGVの外観 出典:DMG森精機、NTT Com

 具体的な実験項目として、受信レベルの測定や干渉状況を調査する「電波伝搬試験」、遅延やスループット性能、パケット誤り率の測定など行う「通信品質試験」および、AGVに対してローカル5Gの通信が安定しているか否かの評価や、離れた場所にあるAGVについて稼働状況の見える化といった「AGVの遠隔操作試験」を予定している。

ローカル5Gの活用例と期待できるメリット (クリックで拡大) 出典:DMG森精機、NTT Com

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