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東北村田製作所、鹿沼工場を2022年3月に閉鎖電池事業の基盤強化が狙い

村田製作所の子会社である東北村田製作所は、2022年3月に鹿沼工場を閉鎖する。鹿沼工場が担当していたリチウムイオン二次電池電極の生産などは、東北村田製作所本宮工場が引き継ぐ。

» 2020年06月09日 09時30分 公開
[馬本隆綱EE Times Japan]

本宮工場に集約、強固な生産体制と経営の効率化目指す

 村田製作所は2020年6月、子会社の東北村田製作所が鹿沼工場を2022年3月に閉鎖すると発表した。鹿沼工場が担当していたリチウムイオン二次電池電極の生産などは、東北村田製作所本宮工場が引き継ぐ。

 村田製作所は、2017年9月にソニーから電池事業の拠点であった郡山事業所などを含め、法人向け電池事業を買収した。村田製作所の100%出資子会社となった東北村田製作所は、一次電池や二次電池などの開発と設計、製造を行う。現在、国内事業所として郡山事業所や本宮工場、鹿沼工場がある。

 村田製作所はそれ以降、電池事業を中核事業と位置付け、グループ全体で経営の効率化を目指すなど、事業基盤の強化に取り組んできた。また、村田製作所が強みとする電源技術と旧ソニーの電池技術を組み合わせた蓄電システムの開発などにも取り組んでいる。

 こうした取り組みの中で、生産の最適化と抜本的な固定費の節減を狙いとして、2021年5月に鹿沼工場での生産を終了し、その後閉鎖することを決めた。鹿沼工場閉鎖に伴う業績への影響は軽微だという。

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