ラティスセミコンダクターは2020年6月25日、28nm FD-SOI(完全空乏型シリコン・オン ・インシュレーター)を採用した低消費電力FPGAプラットフォーム「Nexus」の第2弾製品となるFPGA「Certus-NX」を発表した。低消費電力、小型で同等の競合FPGAと比較し1mm△△2△△あたり最大2倍のIO(入出力)密度を実現するなど、「低消費電力の汎用FPGAを再定義し、エンドユーザーに喜ばれる製品のイノベーションを可能にする」と説明している。
Lattice Semiconductor(ラティスセミコンダクター/以下、ラティス)は2020年6月25日、28nm FD-SOI(完全空乏型シリコン・オン ・インシュレーター)を採用した低消費電力FPGAプラットフォーム「Nexus」の第2弾製品となるFPGA「Certus-NX」を発表した。低消費電力、小型で同等の競合FPGAと比較し1mm2あたり最大2倍のIO(入出力)密度を実現するなど、「低消費電力の汎用FPGAを再定義し、エンドユーザーに喜ばれる製品のイノベーションを可能にする」と説明している。
ラティスは、FPGA製品の展開について、これまでのようなファミリーごとに製品を作っていく手法から、1つのプラットフォームで複数製品をリリースする新たな手法に転換。2019年12月、Samsung Electronicsの28nm FD-SOIプロセスを採用した新たな低消費電力FPGAプラットフォーム「Nexus」を発表。同時にその第1弾の製品として「CrossLink-NX」を発表していた。Certus-NXはこのプラットフォームで開発し、第1弾からわずか6カ月での新製品発表を実現。同社は、「新製品のリリースペースは従来の3倍になった」と説明している。なお、2020年後半には次の製品リリースも計画しているという。
今回発表されたCertus-NXは、インダストリアルオートメーションや5G(第5世代移動通信)などの技術トレンドによって高まる、「PCIeやギガビットイーサネットなどインタフェースをサポートする低消費電力プロセッシングハードウェア」へのニーズに応える製品だ。
Certus-NXでは、同クラスの競合製品と比較し最大3分の1のサイズでありながら、PCIeやギガビットイーサネットに対応。最も小型のパッケージでも、同等の競合FPGAと比較し1mm2あたりのIO密度を最大2倍に向上できるとしている。また差動IO速度は1.5Gビット/秒とこちらも同等の競合製品と比較し70%高速化している。
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