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フジクラ、5G向け新周波数帯でフィールド実験SDKなどのサンプル提供も始める

フジクラは、5G向け新周波数(66〜71GHz)帯で動作するミリ波無線通信モジュールを開発、実験試験局免許を取得しフィールドでの実験を始めた。同時に、ミリ波無線通信モジュールとソフトウェア開発キット(SDK)のサンプル提供も始めた。

» 2020年08月07日 13時30分 公開
[馬本隆綱EE Times Japan]

WRC-19で66〜71GHz帯を5G向けに割り当て

 フジクラは2020年8月、5G向け新周波数(66〜71GHz)帯で動作するミリ波無線通信モジュールを開発、実験試験局免許を取得しフィールドでの実験を始めたと発表した。同時に、ミリ波無線通信モジュールとソフトウェア開発キット(SDK)のサンプル提供も始めた。

左は5G向け新周波数帯を用いた実験試験局によるフィールド実験の模様、右はSDKの外観 出典:フジクラ

 66〜71GHz帯は、5G(第5世代移動通信)向けに割り当て可能な周波数帯として、世界無線通信会議(WRC-19)で新たに特定された。米国では既に免許不要な周波数帯として認可されていが、新たにWRC-19でも特定されたことから、66〜71GHz帯の利用が世界的に広がるとみられている。

 これらの動向を受けて同社は、5G向け新周波数帯を活用した通信実験をいち早くフィールドで実施し、その特性や有効な利用形態を早期に検証していくことにした。

 実験試験局に適用した57〜71GHzで動作する「60GHzミリ波無線通信モジュール」と、ネットワーク処理部を接続したSDKのサンプル出荷も始めた。SDKはミリ波無線ルーターとして機能する。外部のネットワーク機器と接続し、通信特性を確認できる。また、SDKのコマンドを用い、信号対雑音比や変調方式設定などの情報も得ることができるという。SDKの外形寸法は120×130×140mmである。

 実験試験局に用いたミリ波無線通信モジュールは、60GHz帯のバックホール向け機器やアクセスポイント(AP)、顧客構内装置(CPE)、V2X向け機器などの用途に向ける。

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