FPGA活用基盤の開発などを行うアダプティブコンピューティング研究推進体「ACRi(アクリ)」は、無償のオンラインFPGA利用環境「ACRiルーム」を開設した。日本国内でFPGAに興味を持つ全ての人を対象としている。
FPGA活用基盤の開発などを行うアダプティブコンピューティング研究推進体「ACRi(Adaptive Computing Research Initiative:アクリ)」は2020年8月、無償のオンラインFPGA利用環境「ACRiルーム」を開設した。日本国内でFPGAに興味を持つ全ての人を対象としている。
ACRiは、産学連携でFPGAの活用方法を模索、研究する団体として2020年4月に発足した。東京工業大学や筑波大学、ザイリンクス、アヴネットなど4大学16社が参加しており、高性能アダプティブコンピューティングシステムの開発や、設計の効率化に向けたFPGA活用基盤の開発などを行っている。
今回開設したACRiルームは、開発現場に対する支援活動の中核となるプログラムである。大学や企業、個人を問わず、FPGAに関わる研究や教育、技術習得、検証評価など、さまざまな目的で利用することが可能だ。
利用希望者は事前に、ACRiルームのウェブサイトから利用予約を行う必要がある。ACRiルームが設置された東京工業大学構内には、100枚を超えるFPGAボードや開発用ソフトウェアなどが用意されている。これらのツール群をリモート環境で活用することができる。例えば、ザイリンクスが提供する「Alveoアクセラレーターカード」、Digilentが提供する「Artyボード」、GDEPが提供する「FPGA StarterBOX」などが利用可能となっている。
なお、ACRiは2021年7月末までの向こう1年間で、1000人の利用者を見込んでいる。
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