SMK、5G対応アンテナ接続用コネクターを発売:小型多極で優れた高周波特性を実現
SMKは、5G(第5世代移動通信)対応アンテナ接続用の高周波基板対基板コネクター「RB-1シリーズ」を開発し、販売を始めた。
SMKは2020年8月、5G(第5世代移動通信)対応アンテナ接続用の高周波基板対基板コネクター「RB-1シリーズ」を開発し、販売を始めた。スマートフォンやタブレット、アンテナモジュールなどの用途に向ける。
RB-1シリーズの外観
新製品は、ソケット「CPBE7XX-0101F」とプラグ「CPBE8XX-0101F」からなる。アンテナ数が増加する5G対応機器などへの搭載を視野に入れた。
ピッチは0.35mm、篏合高さは0.6mm、奥行きは2.1mmなど、小型低背の形状である。周波数範囲はDC〜12GHzであり、優れた周波数特性を実現している。
極数は10極、12極、14極の3タイプを用意した。基板専有面積は10極の製品で7.98mm2と極めて小さい。また、±0.25mmの誘い込み構造(嵌合アライメント)と金属シェル同士が接触する構造を採用し、嵌合時の作業性を高め壊れにくくした。保持力も高く、耐落下衝撃性や耐振動性に優れた設計となっている。フローティング付きプローブを用いると、多極ピンの高周波測定ができるという。
主な仕様は、定格電圧電流がAC/DC 20V、0.5A、接触抵抗は30mΩ以下、絶縁抵抗はDC100V 100MΩ以上、耐電圧はAC100V、使用温度範囲は−55〜85℃などとなっている。サンプル価格はソケット、プラグ各100円。
- Sigfox RFモジュール、電力消費を約55%削減
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- 5G向けに「透明アンテナフィルム」を開発、DNP
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