Intelが車載半導体生産で協議中、ロイターが報道:6〜9カ月以内に生産開始か
Reuters(ロイター通信)は2021年4月12日(米国時間)、Intelが、自動車向け半導体を生産するための協議に入っていると報じた。IntelのCEOであるPat Gelsinger氏が、Reutersに明かしたという。
Reuters(ロイター通信)は2021年4月12日(米国時間)、Intelが、自動車向け半導体を生産するための協議に入っていると報じた(参考)。IntelのCEOであるPat Gelsinger氏が、Reutersに明かしたという。
Reutersによれば、Intelは現在、車載半導体の設計を手掛ける企業が、Intelの工場でチップを製造する方向で協議を進めているという。6〜9カ月以内の生産を目指すとしている。ただし、車載半導体の種類や、Intelのどの工場で製造することになるかなどは、明かしていない。
またGelsinger氏は同日、ホワイトハウス当局者と半導体サプライチェーンについて協議したという。Reutersは、Gelsinger氏がこの協議において、Intelの生産ラインを車載半導体メーカーに提供し、より迅速な支援を行う方針を伝えたと報じている。
米国では2021年3月にバイデン大統領が、半導体製造を強化すべく500億米ドルを投入すると発表。2月には大統領令を発令し、半導体や電気自動車向けバッテリーなどのサプライチェーンについて、100日間のレビューを行うことを確約した。米国は、サプライチェーンの強化と半導体不足解消に向け、着々と動いている。
Intelは2021年3月に、Gelsinger氏が、半導体の新しい製造戦略となる「IDM 2.0」を発表したばかりだ。IDM 2.0では、内製の強化、他社のファウンドリー活用の拡大、そして専業ファウンドリー事業への参入の3つが柱となる。
「IDM2.0」の一つとして、ファウンドリー事業の創設を発表するGelsinger氏(ウェブキャストのスクリーンショット)
- 半導体/部品の供給不足で「値上げ」問題が浮き彫りに
EE Times Japan、EDN Japan、MONOistのアイティメディア製造業向け3媒体は「半導体・電子部品の供給状況に関するアンケート」を実施した。調査期間は2021年2月17日〜3月16日で、有効回答数は201件。
- バイデン大統領、半導体業界支援に500億ドル投入へ
米国バイデン大統領は2021年3月31日(米国時間)、2兆米ドル規模のインフラ投資計画を発表し、米国半導体業界の国内生産回帰の実現に向け、500億米ドルを割り当てることを明らかにした。
- ルネサス「N3棟」、クリーンルームの除染が完了
ルネサス エレクトロニクス(以下、ルネサス)は2021年4月10日、同年3月19日に火災が発生したルネサス セミコンダクタ マニュファクチャリング那珂工場(茨城県ひたちなか市)の「N3棟」(300mm生産ライン)について、4月9日午後9時ごろ、クリーンルームの運転を再開したと発表した。【変更あり】
- TSMCとSamsung、巨額投資でリードをさらに広げるか
IC Insights によると、Samsung Electronics(以下、Samsung)とTSMCは生産技術に対して競合先よりも多くの設備投資を行っていることから、2021年に半導体製造業界でのリードを広げる構えだという。
- Intelがファウンドリー事業を発表、工場にも大規模投資
Intelは2021年3月23日(米国時間)、新CEOであるPat Gelsinger(パット・ゲルシンガー)氏によるウェブキャスト「Intel Unleashed: Engineering the Future」を公開し、米国アリゾナ州での半導体工場の設立や、独立したファウンドリーサービスの開始を含めた製造関連の戦略「IDM 2.0」について語った。
- Gelsinger氏の“帰還”、Intelにとっては好機か
CEO(最高経営責任者)の継承は、非常に重要である。最近の報道によると、IntelのCEOであるBob Swan氏が近々退任し、その後任としてPat Gelsinger氏が就任するという。一方Qualcommは、現プレジデントであるCristiano Amon氏にCEOの後任を託すとしている。
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