この記事は、2022年3月17日に発行した「モノづくり総合版 メールマガジン」に掲載されたコラムの転載です。
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EDN Japan/EE Times Japanに携わってほんの十数年ですが、この1カ月ほど、目まぐるしく変化する半導体業界は見たことがありません。
まず、最大の懸念点はやはりロシアによるウクライナ侵攻だと思います。2022年2月24日に侵攻が始まり、あらためて世界地図を見てみましたが、欧州とロシアのはざまというウクライナの位置は本当に「過酷」としか言いようがありません……。そして、恥ずかしい限りですが希少ガスをこれほど供給していたことも初めて知りました。
- Intel、ドイツ工場建設などEUに330億ユーロ投資へ
Intelは2022年3月15日(米国時間)、EUでの新たな半導体工場建設や拡張、研究開発に330億ユーロ以上を投資する計画の概要を明かした。同社は今後10年間で800億ユーロをEUで投資する計画であり、今回の発表はその第1段階の内容となる。同社は、「この投資によって、Intelは欧州に最先端の技術を導入し、欧州の次世代半導体エコシステムを構築、よりバランスのとれた弾力的なサプライチェーンの必要性に対処していく」と述べている。
- ウクライナでネオンガスメーカーの2社が生産停止
ロイター通信は2022年3月11日(米国時間)、ロシアによるウクライナ侵攻で、半導体製造用ガスのネオンを製造するウクライナの主要メーカー2社が操業を停止したと報じた。
- シリコンバレーの“光と影”
巨大テック企業や、有望なスタートアップがひしめくシリコンバレー。米国の富の源として強烈な“光”を放ってきたシリコンバレーだが、近年はそれらが生み出す深刻な”影”の部分も明らかになってきた。
- 中国の半導体生産能力が急成長、世界3位に
米国の市場調査会社Knometa Researchによると、半導体の世界生産能力に占める中国のシェアは2021年に16%に達し、韓国と台湾に次ぐ位置に付いたという。
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