EE Times Japan、EDN Japan、MONOistのアイティメディア製造業向け3媒体は「第3回 半導体・電子部品の供給状況に関するアンケート」を実施した。調査期間は2022年2月9〜25日で、有効回答数は290件。
EE Times Japan、EDN Japan、MONOistのアイティメディア製造業向け3媒体は「第3回 半導体・電子部品の供給状況に関するアンケート」を実施した。調査期間は2022年2月9〜25日で、有効回答数は290件。
なお、第1回(2021年2月17日〜3月16日)の調査結果はこちらに、第2回(2021年7月29日〜8月16日)はこちらに掲載している。
「半導体・電子部品の供給状況に関するアンケート」は、アイティメディアのモノづくり関連メディアが発行するメールマガジン「モノづくり総合版」「電子機器設計/組み込み開発」などを通じて実施した。実施期間は2022年2月9〜25日で、製造業のモノづくり技術者を中心に290件の有効回答を得た。
回答者の主な職種は、「研究・開発」が25.5%、「設計・解析」が19.3%、「営業・販売」が18.3%、「製造・生産技術」が12.8%、「資材・購買」が7.2%となっている。
従業員規模は「5000人以上」が21.0%、「1000人以上5000人未満」が17.6%、「100人以上1000人未満」が35.9%、100人未満が25.5%だった。
回答者の業務は、「最終製品を扱う企業に納入している」が39.9%、「一般消費者に販売する最終製品を扱う」が28.0%、「半導体・電子部品メーカー」が17.3%だった。
業務において、半導体や電子部品の供給不足を感じているのは回答者の96.4%と、これまでの調査で最多となった。不足していると感じる部品は、「コネクター、スイッチなどの機構部品」が60.5%で、前回の「マイコン」を抜きトップとなった。今回の調査では「マイコン」は55.8%、次に「アナログIC」「パワー半導体」が続く。前回は下位にあった「センサー」も、不足感が目立ってきている。
その他としては、LEDやフォトカプラ、タッチパネル、ハーネス、特殊電線、プリント基板などが挙がった。
樹脂やナイロン不足も解消しておらず、不足の影響が「非常に大きい」「ある程度大きい」と答えた回答者は全体の68.2%に上った。前回の調査では、この2つの合計は58.6%だった。不足している素材は、樹脂/ナイロン以外に、リードフレーム、シリコンウエハー、りん青銅、ボールねじなど多岐にわたることも明らかになった。
不足に悩む用途分野は、前回同様、産業用機器が突出して高かった。
より深刻になっているのは、調達コストの増加と納期の遅れだ。調達コストについては、「15%以上増加した」が39.1%と最も多かった。
納期については、約1年前(2020年末ごろ)と比較して「半年〜1年近く遅れている」が38.6%と最多。「1年以上遅れている(調達のめどが立たない状況)」も20.9%に上った。過去3カ月間で、さらに納期遅れが大きくなったことも明らかになっている。調査結果には、供給不足解消のめどについての回答も掲載している。
部品の調達や供給面での課題や悩みについては、以下のような回答が得られた。
その他、調査結果では、供給不足の解消のメドや調達難への対策についてもまとめている。
調査結果の詳細は、TechFactory ホワイトペーパー ダウンロードセンターで無料ダウンロードできる。
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