シリコン・ラボラトリーズ(以下、シリコン・ラボ)は「ワイヤレスジャパン 2022」(2022年5月25〜27日、東京ビッグサイト)で、Wi-SUN FAN(Field Area Network)認証済みボーダールーター向けレファレンスソリューション(開発/評価キット)を展示した。
シリコン・ラボラトリーズ(以下、シリコン・ラボ)は「ワイヤレスジャパン 2022」(2022年5月25〜27日、東京ビッグサイト)で、Wi-SUN FAN(Field Area Network)認証済みボーダールーター向けレファレンスソリューション(開発/評価キット)を展示した。ユーザーは、スマートシティー向けのボーダールーターの開発や認証にかかる時間を短縮し、市場投入を加速できるとする。
Wi-SUN FANは、電力メーターなどで既に多くの市場実績を持つWi-SUNの最新規格。920MHz帯を用い、通信速度は50k〜300kビット/秒。マルチホップのメッシュネットワークを容易に構築できるIoT(モノのインターネット)向け無線通信規格だ。シリコン・ラボの説明担当者は、「今後、スマートメーターやスマートシティーで採用が広がっていくのではないか。英国のロンドンでは、既にWi-SUN FANでスマートシティーネットワークの構築を行っている」と説明する。
シリコン・ラボが展示したレファレンスソリューションは、同社が2022年5月25日に発表したばかりの新製品である。同社のワイヤレスSoC(System on Chip)「EFR32FG12」や「EFR32MG12」を搭載し、Wi-SUN/Wi-SUN FANの開発に必要なツールも提供する。
シリコン・ラボの隣では、長野日本無線がWi-SUN FANのアプリケーションの一例として、荷物などに装着するトラッキングタグを展示していた。このトラッキングタグはワイヤレス対応の電子ペーパーで、例えばトラッキングタグの装着状況などをWi-SUN FANでIoTゲートウェイに伝送することができる。例えば、荷物にトラッキングタグを装着し、ロックされると、電子ペーパーが「ロック」に書き換わり、その情報がIoTゲートウェイに送られる。この仕組みを利用し、例えば不正に外された場合に、IoTゲートウェイを介してアラートを通知するといった使い方ができる。
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