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» 2022年06月21日 10時30分 公開

ソニー、イメージセンサーのデモを公開(産業/モバイル用)SWIRなどユニークな技術を披露(2/3 ページ)

[村尾麻悠子,EE Times Japan]

輝度の変化を捉えるEVS

 まもなく量産出荷を開始するEVS(イベントベースビジョンセンサー)のデモも行った。EVSは、被写体の変化のみを検出するセンサーだ。各画素の輝度の変化を検出し、変化したデータのみを「xy座標」および「時間の情報」と組み合わせて出力する。これにより、高い時間分解能で情報を取得することができ、高速に動く被写体でもリアルタイムでのモニタリングがしやすくなる。メディア向けのデモは初めて。アプリケーションとしては、産機カメラやロボティクス、セキュリティカメラ、機器や装置の予知保全などを想定している。

EVSの原理。フレームベースセンサーに比べ、高い時間分解能で情報を取得できる[クリックで拡大]

 デモでは、ミニカーを振動台の上に置いて振動させ、そのデータを表示した。

左=デモの様子/右=EVSでは動いている部分だけが抽出されるので、このように、振動している被写体の輪郭が強調されたような映像になる[クリックで拡大]
上記のデモの写真は分かりにくいので、ソニーの技術紹介の写真を引用する[クリックで拡大] 出所:ソニーセミコンダクタソリューションズ、EVS技術紹介

 原理的に「フレームレート」で性能を出すことはできないが、「フレームレート換算で1万〜2万fps(フレーム/秒)ほどの処理性能に相当する」(ソニー)という。さらにEVSは、複数の振動周波数があっても同時に捉えられるというメリットもある。ソニーは「従来の振動計では”点”で見るしかなかった振動情報を、EVSであれば”面”で捉えることができる。これにより、振動データを活用する予知保全などが、より容易になるのではないか」と説明した。

セキュリティカメラ用イメージセンサー

 セキュリティカメラに向けた、高感度のCMOSイメージセンサーも紹介した。ソニーは、セキュリティカメラ用のCMOSイメージセンサー向けに、裏面照射型技術「STARVIS」を開発。STARVISを搭載したCMOSイメージセンサーのラインアップを拡充している。裏面照射型のイメージセンサーは、受光部表面までの距離が短く、より多くの光をフォトダイオードに集められることから、高感度を実現できる。

 デモでは、2021年6月に発表した「IMX585」を使用。1/1.2型4K解像度のCMOSイメージセンサーだ。0.05ルクス(月明かり程度)と低照度の室内でも、色や文字が判別できるほどクリアに撮影できる様子を示した。

デモの構成。このように雑貨を並べ、「IMX585」を搭載したカメラで撮影した[クリックで拡大]
左=デモルームの照明を落としても、このくらいはっきりと撮影できる。動画も、問題なく撮影できていた/右=上記の雑貨などが置いてあるエリア(赤枠内)。肉眼では、このように真っ暗にしか見えない。決して筆者が撮影に失敗したわけではない[クリックで拡大]

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