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» 2022年06月21日 10時30分 公開

ソニー、イメージセンサーのデモを公開(産業/モバイル用)SWIRなどユニークな技術を披露(1/3 ページ)

ソニーセミコンダクタソリューションズは2022年6月17日、同社の厚木テクノロジーセンター(神奈川県厚木市)にてメディア向けイベントを開催し、同社が手掛ける各種センサーのデモを報道機関向けに公開した。本稿では、産業用途向けとモバイル用途向けのデモを紹介する。

[村尾麻悠子,EE Times Japan]

 ソニーセミコンダクタソリューションズは2022年6月17日、同社の厚木テクノロジーセンター(神奈川県厚木市)にてメディア向けイベントを開催し、同社が手掛ける各種センサーのデモを報道機関向けに公開した。こちらの記事では車載用を紹介した。本稿では、産業用途向けとモバイル用途向けのデモを紹介する。

水と油を見分ける、SWIRセンサー

 SWIR(短波長赤外)イメージセンサーのデモでは、生産ラインでの材料選別を想定したデモを披露した。同センサーはソニーが2020年5月に発表したもの。セルサイズは5μm角と小さく、1つのイメージセンサーでSWIRだけでなく可視光も撮像できることが大きな特長だ。メディア向けのデモは初となる。主に産業用途向けで量産出荷中で、ソニーによれば、飛行機による山火事の範囲の測量、ペットボトル成型時の温度分布の測定、細胞分析器での蛍光撮影などに利用されているという。

 デモでは、水と油の選別や、プラスチックケースの中身の検出、食品の異物混入検査などが披露された。

左=デモの様子。液体が入った容器2本と、プラスチックケース2個を並べ、SWIRセンサーを搭載したカメラで撮影している。左の容器2本には、水か油が入っている/右=撮影した画像。水はSWIRを吸収するので黒く写り(左端)、油は透過するので透明になっている(左から2番目の容器)。同様に、プラスチックは透過するので、中身を見ることができる[クリックで拡大]
左=食品の異物混入を検査するデモ。ベルトコンベヤー上に、黒豆と、黒い物質を並べた/中央=実際に撮影した物。黒豆の他、黒いボタンや破材、石などを”異物”として混入させた/右=SWIRセンサーでは、このように見える。黒豆は、SWIRの光を反射して白く写っている[クリックで拡大]

 「SWIRイメージセンサーにより、従来のイメージセンサーではできなかった材料検査や異物検査などができるようになる。特に食品業界からの需要が強い」(ソニー)

光の振動方向を捉える偏光イメージセンサー

 偏光イメージセンサーとは、光の振動方向である「偏光」を捉えるセンサーである。偏光の変化を捉えることで、従来の可視光センサーでは困難だった透明体や低コントラストの物体を検知しやすくなる。例えば、スマートフォンパネルや眼鏡のレンズ、ガラス製品のゆがみや傷の検知、自動車の窓など反射率が高い物体の傷の検査などに活用できる。

 デモでは、偏光センサーを搭載したカメラでミニカーを撮影し、窓の反射が除去される様子などを示した。

左=偏光センサーの概要。ソニーの偏光センサーは、フォトダイオード上に4方向の偏光子を形成し、これら4つの方向の偏光画像を同時に取得する/中央=デモの構成。偏光センサーを搭載したカメラでミニカーを撮影する/右=写真左が偏光センサーで撮影したもの、右が従来の可視光センサーで撮影したもの。偏光センサーで撮影した方は、窓の反射がきれいに消えていることが分かる[クリックで拡大]

 同偏光イメージセンサーは、既に量産出荷中だ。

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