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» 2022年07月27日 09時30分 公開

自動運転システムが関連する衝突事故、米国の最新データNHTSAが公表(1/3 ページ)

米運輸省道路交通安全局(NHTSA)が、自動運転システム(ADS:Automated Driving System)レベル3〜4関連のデータや自動運転レベル2のADAS(先進運転支援システム)関連のデータを公表した。本コラムでは、このデータを分析している。

[Egil Juliussen,EE Times]

 米運輸省道路交通安全局(NHTSA)が、3種類のデータを公表した。自動運転システム(ADS:Automated Driving System)レベル3〜4(L3〜L4)関連のデータとして、PDFで要約情報を、Excelファイルでは詳細な事故情報(Exelファイルのダウンロードが始まります)を、それぞれまとめている。2021年7月〜2022年5月15日までの期間中に、130件の事故が発生したという。自動運転レベル2(L2)のADAS(先進運転支援システム)関連の情報もWebサイト上で公開されており、計367件の事故が発生している。

 3つ目の「その他」のデータセット(Exelファイルのダウンロードが始まります)は、最も事故件数が多いが、詳細情報がほとんど含まれていない。

130件のADS関連衝突事故のデータ

 NHTSAが公開したADS関連データの要約は8ページに及ぶ。このコラムでは、その中から有用な数値を取り上げている。2021年7月〜2022年5月15日の期間中に発生した130件の衝突事故に関するデータが対象となる。

 また、Excelファイルには、全ての衝突事故に関する詳細情報が記されており、130件の衝突事故に対して207件のデータが入力されている。入力件数が多いのは、例えば新しい情報が追加されてアップデートする場合のように、1件の事故につき複数の情報が入力されるためだ。

 各スプレッドシートに詳細な衝突情報が入力されており、データカラムは最大122件。またData Element Definition(データ要素定義)ファイルでは、各データカラムの意味が説明されている(上部リンク先を参照)。衝突事故発生前や、衝突時、衝突後の有益な情報として、自動車の動きや、天候、照明の状態、道路状況、位置座標、住所などのさまざまな情報が記載されている。個人情報や関連情報などは編集済みだ。

 下表は、衝突事故報告書に名前が掲載されている企業についてまとめたものだ。NHTSA要約レポートの5ページ目にあるデータを参照している。より見やすいよう、ロボットタクシーやMaaS(Mobility as a Service)、ロボットトラックなどのユースケースごとに、情報を分類した。

衝突事故報告書に記載されている企業名とデータ数のまとめ[クリックで拡大] 出所:NHTSAのデータを基に筆者が作成

 また、自動車メーカーのためのカテゴリーもある。ここでは、FordのデータがArgo.aiのデータと重複していたり、General MotorsのデータがCruiseのデータと重複していたりする。「その他」のカテゴリーにはTeslaが1社だけ掲載されているが、これは本来、ADAS L2のカテゴリーに入るはずのデータだ。

 1件の衝突事故に対して重複するデータが存在する場合があるため、衝突事故件数は全部で130件だが、ここでは合計191件となっている。Local Motors Olliの場合、BeepとRobotic Researchがそれぞれデータを提出しているため、2件重複していることになる。

 ロボットタクシーのカテゴリーは、衝突事故件数が113件と最も多く、中でもWaymoが62件と最大だ。MaaS関連も43件と多く、Transdevがその大半を占めている。ロボットトラックはわずか2件だが、NHTSAの「その他の衝突事故報告」を見ると、トラック関連の衝突報告件数はかなり多い。

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