SEMIは、200mm半導体前工程ファブの生産能力が2025年までに20%増加し、過去最高の月産700万枚規模に達する見通しを発表した。主に車載向けのパワー半導体やMEMSなどの需要増に対応する。
SEMIは2022年10月18日(米国時間)、200mm半導体前工程ファブの生産能力に関するレポートを発表した。このレポートによると、2022年から2025年にかけて13の生産ラインが新設される予定。これにより生産能力は全世界で過去最高の月産700万枚規模となり、20%増加する見通しとなった。主に車載向けのパワー半導体やMEMSなどの需要増に対応する。
今回の発表は、最新の「200mm Fab Outlook to 2025レポート」に基づいたものである。このレポートには、330以上のファブが収録されている。この中で、53ファブについては75件の変更が行われたという。また、2022年4月の前回レポートに比べ4件の新たなファブ計画も含まれている。
新たに200mmファブ計画を発表している企業として、ASMCやBYD Semiconductor、China Resources Microelectronics、富士電機、Infineon Technologies、Nexperia、STMicroelectronicsなどを挙げた。
同レポートによれば、車載およびパワー半導体のファブ生産能力は、2021年から2025年までの間に58%増加するとみられている。また、MEMSは21%、ファウンドリーは20%、アナログは14%、それぞれ拡大すると予測した。
200mmファブ生産能力の増加率を国/地域別に見た。首位は中国で、2025年までに200mmファブ生産量は66%の増加となる。次が東南アジアで35%増、3位は南北アメリカで11%増と予測した。さらに、欧州/中東の8%増、韓国の2%増と続く。2022年における200mmファブ生産能力のシェアを国/地域別にみると、中国が21%、台湾が11%、日本が10%となる見込みである。
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