シリコンウエハー出荷、四半期の過去最高を更新 : 2022年第2四半期の出荷面積
2022年第2四半期(4〜6月)における半導体用シリコンウエハーの世界出荷面積が37億400万平方インチになり、四半期ベースの出荷面積として過去最高を更新した。SEMIが発表した。
SEMIは2022年7月28日(米国時間)、2022年第2四半期(4〜6月)における半導体用シリコンウエハーの世界出荷面積が37億400万平方インチとなり、四半期ベースの出荷面積として過去最高を更新したと発表した。
SEMIは、SEMI Silicon Manufacturers Group(SMG)によるシリコンウエハー業界の分析結果をもとに、四半期ごとの出荷面積を公表している。これによると、2022年第1四半期(1〜3月)の36億7900万平方インチに対し、2022年第2四半期は1%の増加になった。前年同期に比べると5%の増加である。
四半期ごとの半導体用シリコンウエハー出荷面積(単位:100万平方インチ) 出所:SEMI
SEMI SMG会長でOkmeticの最高商務責任者を務めるAnna-Riikka Vuorikari-Antikainen氏は、「半導体市場の好調を受けて、シリコンの出荷面積および需要は引き続き堅調に推移している。シリコンは他の半導体製造材料と同様に、インフレによる価格上昇圧力が続く。半導体ファブの拡張が続く中、シリコンウエハーの供給は依然として制約を受けている」とコメントする。
今回発表されたデータは、ウエハーメーカーよりエンドユーザーに出荷されたバージンテストウエハー、エピタキシャルウエハーを含む「ポリッシュドウエハー」と、「ノンポリッシュドウエハー」を集計したものである。
SkyWaterが18億ドルで米国内に工場を新設へ
米国のファウンドリーであるSkyWater Technology(以下、SkyWater)は、国防総省(DOD)に半導体を供給するほど信頼されている企業である。同社は、米インディアナ州に18億米ドルをかけて半導体の研究開発(R&D)と製造施設を建設する計画だ。
IntelがMediaTekのチップを製造へ
Intelと台湾MediaTekは2022年7月25日(米国時間)、Intelのファウンドリー事業である「Intel Foundry Services(IFS)」の先端プロセス技術を適用してMediaTekのチップを製造すべく、戦略的パートナーシップを提携したと発表した。MediaTekはIFSを活用し、スマートエッジデバイス向けのチップを製造する計画だ。ただし、具体的な生産規模や契約金額などの詳細は明らかにしていない。
米国のCHIPS法、上院通過で承認間近に
米国のCHIPS法(Creating Helpful Incentives to Produce Semiconductors for America Act)が承認に一歩近づいた。上院は、米国の半導体産業の再建に焦点を当てた補助金措置のパッケージに賛成票を投じた。
世界半導体製造装置市場、2022年は過去最高に
SEMIは2022年7月12日(現地時間)、世界半導体製造装置の年央市場予測を発表した。2022年の半導体製造装置市場は、過去最高の1175億米ドル(前年比14.7%増)に達する見通しである。2023年も続伸し、1208億米ドル規模と予測した。
実はシェアが急低下、危機の入り口に立つ日本の前工程装置産業
高い成長予測が続く半導体市場。半導体製造装置で高いシェアを占める日本メーカーだが、詳しく分析してみると、そのシェアは急速に低下しつつあることが判明した。これはどういうことなのだろうか?
GlobalWafers、米国に300mmウエハー工場建設を計画
世界3大シリコンウエハーメーカーの1社である台湾GlobalWafersは、米国テキサス州シャーマンに300mmウエハー工場を新設する計画を発表した。同社にとって米国内での投資計画は、過去20年間で初めてのことだ。
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