シリコンウエハー、出荷面積・販売額とも過去最高 : 2022年の半導体用世界市場
2022年の半導体用シリコンウエハー出荷面積は、2021年に比べ3.9%増の147億1300万平方インチ、販売額は9.5%増の138億米ドルになった。いずれも過去最高を更新した。
SEMIは2023年2月7日(米国時間)、2022年の半導体用シリコンウエハー出荷面積が前年に比べ3.9%増の147億1300万平方インチ、販売額は9.5%増の138億米ドルとなり、いずれも過去最高を更新したと発表した。
このデータは、SEMI Silicon Manufacturers Group(SMG)によるシリコンウエハー業界の分析結果を基にしたもので、ウエハーメーカーよりエンドユーザーに出荷された、バージンテストウエハー、エピタキシャルウエハーを含むポリッシュドウエハーと、ノンポリッシュドウエハーを集計した。
2022年は5G(第5世代移動通信)システムを始め、車載システムや産業機器、IoT機器といった分野で半導体デバイスの需要が拡大し、200mmウエハーと300mmウエハーの両方で消費量が増加したという。
半導体用シリコンウエハーの市場動向(クリックで拡大) 出所:SEMI
SEMI SMG会長でOkmeticの最高商務責任者(CCO)を務めるAnna-Riikka Vuorikari-Antikainen氏は、「世界的にマクロ経済の懸念が深まっているなかで、シリコンウエハー産業は前進を続けている。シリコン出荷面積は過去10年のうち9年で増加した。これは半導体という重要産業における、シリコンの中心的役割を示すものである」とコメントした。
半導体業界の「攻めの国内投資拡大を支援」、岸田首相
2022年12月14日に開幕した「SEMICON Japan 2022」(2022年12月14〜16日、東京ビッグサイト)。開会式には岸田文雄首相が出席し、半導体業界について「攻めの国内投資拡大を支援していく」と強調した。
“コロナ前”の盛り上がりを――SEMICON Japan 2022
SEMIジャパンは2022年12月13日、エレクトロニクス製造/サプライチェーンの展示会「SEMICON Japan 2022」(会期:2022年12月14〜16日、会場:東京ビッグサイト /以下、セミコン2022)の概要と見どころに関する記者説明会を実施した。出展者数は673社、総来場者は6万人以上を想定している。
シリコンウエハー出荷面積、2022年は過去最高に
SEMIは2022年11月7日(米国時間)、2022年の半導体向けシリコンウエハー出荷面積が、前年比4.8%増の147億平方インチと、過去最高になる見込みだと発表した。
「半導体気候関連コンソーシアム」に65社が参画
SEMIは2022年11月1日(米国時間)、半導体バリューチェーンにおける気候変動対策を進めるため「半導体気候関連コンソーシアム(SCC)」を設立、設立メンバーとして65社が参画した。半導体エコシステムからの温室効果ガス排出削減を加速するのが狙い。
200mm半導体ファブ生産能力、2025年までに20%増加
SEMIは、200mm半導体前工程ファブの生産能力が2025年までに20%増加し、過去最高の月産700万枚規模に達する見通しを発表した。主に車載向けのパワー半導体やMEMSなどの需要増に対応する。
半導体前工程製造装置向け、2022年は過去最高に
半導体前工程製造装置(ファブ装置)に対する2022年の投資額は、過去最高の990億米ドルに達する見通しである。2023年の投資額は970億米ドルに減少すると予測している。SEMIが発表した。
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