マクセルは、全固体電池を用いたエナジーハーベスト対応の評価用キットを、ロームグループと共同で開発した。太陽光や室内照明を利用した電源システムの開発と評価を迅速に行うことができる。
マクセルは2023年7月、全固体電池を用いたエナジーハーベスト対応の評価用キットを、ロームグループと共同で開発したと発表した。太陽光や室内照明を利用した電源システムの開発と評価を迅速に行うことができる。
開発したエナジーハーベスト対応の評価用キットは、マクセル製のセラミックパッケージ型全固体電池「PSB401010H」や「PSB401515H(開発中)」と、ラピステクノロジー製のエナジーハーベスト向け充電制御IC「ML9077」および、超低消費電流技術「Nano Energy」を搭載したローム製の昇圧DC-DCコンバーターIC「BD8B133NVX(開発中)」を組み合わせている。
マクセル製の全固体電池は、−50〜125℃と幅広い温度範囲において放電可能であり、200℃加熱やくぎ刺し、外部短絡などに対する高い安全性も実現している。標準容量はPSB401010Hが8mAh、PSB401515Hが16mAhである。また、BD8B133NVXの静止電流(非スイッチング時)は180nA(代表値)と少ない。
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