米国半導体工業会によると、2023年8月の世界半導体売上高は前月比1.9%増の440億米ドルで、同年3月から6カ月連続で前月比増を記録したという。
米国半導体工業会(SIA:Semiconductor Industry Association)は2023年10月4日(米国時間)、2023年8月の世界半導体売上高は前月比1.9%増の440億米ドルとなり、6カ月連続で回復したと発表した。なお、前年同月比では6.8%減となっている。
世界半導体市場は市場サイクルとマクロ経済の逆風から低迷が続いていて、2023年第1四半期(2023年1〜3月)の売上高は前四半期比8.8%減、前年同期比では21.3%減の1195億米ドルにまで落ち込んでいた。一方で、2023年3月以降、単月でみると前月を上回る回復を続けている。SIAの社長兼CEO(最高経営責任者)John Neuffer氏は「8月の世界半導体売上高は6カ月連続で増加し、2023年半ばの市場需要が緩やかながらも着実に増加していることを示している。前年比では減少しているものの、減少幅は2022年10月以降で最小となった。この先数カ月もこの勢いが続くとする前向きな見通しをもたらしている」とコメントしている。
2023年8月の世界半導体市場を地域別でみると、米州が前月比4.6%増、中国が同2.0%増、アジア太平洋/その他が同1.2%増となった一方、欧州が同1.1%減、日本は同0.4%減だった。前年同月比でみると、欧州が3.5%増、米州が0.3%増となったが、その他は、中国が12.6%減、アジア太平洋/その他が11.3%減、日本が2.9%減となっている。
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