米国半導体工業会によると、2023年7月の世界半導体売上高は前月比2.3%増の432億米ドルで、同年3月から5カ月連続で前月比増を記録したという。
米国半導体工業会(SIA:Semiconductor Industry Association)は2023年9月6日(米国時間)、2023年7月の世界半導体売上高は前月比2.3%増の432億米ドルとなり、5カ月連続で回復したと発表した。なお、前年同月比では11.8%減となっている。
世界半導体市場は市場サイクルとマクロ経済の逆風から低迷が続いていて、2023年第1四半期(2023年1〜3月)の売上高は前四半期比8.8%減、前年同期比では21.3%減の1195億米ドルにまで落ち込んでいた。一方で、2023年3月以降、単月でみると前月を上回る回復を続けている。SIAの社長兼CEO(最高経営責任者)John Neuffer氏は「世界半導体市場は2023年、緩やかではあるが前月比では着実に伸びていて、7月の売上高は5カ月連続の増加となった。前年比では依然減少しているが、7月の前年同月比の減少幅は2023年に入ってから最小となった。これが2023年の残りの期間およびそれ以降の市場に対する前向きな見方に根拠を与えている」とコメントしている。
2023年7月の世界半導体市場を地域別でみると、米州が前月比6.3%増、中国が前月比2.6%増、欧州が同0.5%増、アジア太平洋/その他が同0.3%増となった一方、日本は同1.0%減の微減だった。前年同月比でみると、欧州が5.9%増となったものの、その他は、中国が18.7%減、アジア太平洋/その他が16.2%減、米州が7.1%減、日本が4.3%減、となっている。
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