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歩くだけで1秒以内に危険物を可視化、東芝の空間セキュリティ技術CEATEC AWARD 2023 総務大臣賞受賞

東芝は「CEATEC 2023」(2023年10月17〜20日)に出展し、危険物をリアルタイムで検知/可視化できる空間セキュリティ技術を展示した。「CEATEC AWARD 2023」で総務大臣賞を受賞した技術だ。

» 2023年10月19日 10時30分 公開
[半田翔希EE Times Japan]

 東芝は「CEATEC 2023」(2023年10月17日〜20日/幕張メッセ)に出展し、危険物をリアルタイムで検知/可視化できる空間セキュリティマネジメントソリューションを展示した。

「空間セキュリティマネジメントソリューション」のデバイス 左がデモで使用しているデバイス、右がデバイスの最小単位 「空間セキュリティマネジメントソリューション」のデバイス 左がデモで使用しているデバイス、右がデバイスの最小単位[クリックで拡大]

 同技術は、東芝のレーダー技術と信号処理技術を組み合わせたものだ。デバイスからミリ波を照射し、対象から反射してくる電波を検知する。検知した電波の波形から、衣服内の銃やナイフなどの危険物の材質や形状を1秒以内に判別/可視化する。デバイスはモジュール化されていて、任意の数で組み合わせることができる。これにより、用途や使用場面に合わせて検知精度や大きさ(ソリューション全体のサイズ)の調整が可能だ。

 会場では、マネキンを回転させることで、デバイスの間を通る歩行者の動きを再現したデモが展示された。デモでは、デバイスがマネキンの衣類内にある危険物(銃)を検知し、検知した危険物が同ブース内に併設された監視モニターの画面上で赤く表示された。

空間セキュリティマネジメントソリューションのデモ。銃を検知すると、画面右のモニターで赤く表示される。

 同社担当者は「今回展示した技術は、既に車載分野で使用している技術を応用して実現した。デバイスは、独自設計によりセンサー数を最小限に抑えながら、検知速度と検知精度を両立することに成功した。現在は、金属などの反射波形の強い物体の検知がメインだが、今後は、液体や粉状の物質検知への適用も目指していく。実用化は、2〜3年後を想定している」とコメントした。

「CEATEC AWARD 2023」総務大臣賞 受賞

 同技術は、同展示会に出展される製品/サービスの中から優れたものを表彰する「CEATEC AWARD 2023」で総務大臣賞を受賞している。

 JEITAは、選定理由について「昨今、日本でも銃器や爆発物を使用した犯罪による危険性が高まっている。監視カメラや金属探知機などの既存の検査方法では、素材や形状によっては危険物を見落とす場合もあるため、補完できる技術が求められている。東芝の空間セキュリティマネジメントソリューションは、全体の形状が把握できているものだけでなく、未知の危険物の検知も可能だ。また、モジュール化されていて、幅広い用途や場所での活用が想定できるため、今後の実用性や市場性を大きく評価した」と説明した。

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