Rapidusが北海道千歳市に千歳事務所を開設した。北海道における窓口として、地元企業との面談や総務/採用関連の業務を行っていく。
Rapidusは2024年1月22日、北海道千歳市に千歳事務所を開設したと発表した。北海道における窓口として、地元企業との面談や総務/採用関連の業務を行っていく。
Rapidusは、2023年9月から千歳市において、国内初となる2nmノード以下の最先端ロジック半導体を製造する施設「IIM(Integrated Innovation for Manufacturing)」の建設を進めている。今回、この工事の進捗に伴い、同事務所を新設することを決定したという。
同事務所は、北海道千歳市千代田町のNTT千歳ビルに設置。北海道における窓口として、地元企業との面談や、総務/採用関連などに関する業務を行う。Rapidusは、「北海道千歳市において最先端ロジック半導体の生産を実現させ、日本の産業力強化に貢献していく」と述べている。また、同ビルを所有するNTT東日本は、「NTT東日本は、高度な通信環境やアセットを活用し、地域課題の解決、地域活性化に取り組んでいる。当該ビルを拠点に国内半導体事業の発展ならびに、『北海道バレー構想』*)への貢献をめざす」などとコメントしている。
Rapidusは現在、米国ニューヨーク州のナノテク関連工業団地であるAlbany Nanotech Complexに研究員を派遣していて、IBMとの協業によって2nmプロセスのロジック半導体生産に関する技術開発を進めている。また、ベルギーimecにおいて、EUV(極端紫外線)露光装置の技術を習得する予定だ。Rapidusはこれらの技術を活用し、IIM-1で2025年4月にパイロットラインを稼働し、2027年には量産を開始する計画だ。
*)苫小牧―千歳―札幌―石狩の太平洋側から日本海側へと至る一帯を半導体関連企業や研究機関、大学が集まる一大産業集積地として、新たな産業の育成や地域全体の発展を促進する構想
生産強化か将来技術か 半導体補助金政策からみる各国の戦略
経産省「大臣が変わっても、半導体への積極投資は止めない」
imecも全幅の信頼、Rapidusの「成功の定義」とは何か
「Rapidusは是が非でも成功させる」、東会長が強調
西村経産相「どんな立場でも半導体産業の発展に尽力」、SEMICON Japan開幕式で
Rapidusとも提携、Tenstorrentの現状と戦略Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
記事ランキング