「SEMICON Japan 2023」(2023年12月13〜15日/東京ビッグサイト)のオープニングのキーノートパネルには、Rapidus 取締役会長の東哲郎氏の他、自由民主党 衆議院議員 自民党 経済安全保障推進本部 本部長 半導体戦略推進議員連盟 会長の甘利明氏らが登壇した。東氏は、Rapidusについて「是が非でも成功させる」と強調した。
Rapidus 取締役会長の東哲郎氏、自由民主党 衆議院議員 自民党 経済安全保障推進本部 本部長 半導体戦略推進議員連盟 会長の甘利明氏は、「SEMICON Japan 2023」(2023年12月13〜15日/東京ビッグサイト)のオープニングのキーノートパネルに登壇し、半導体業界の発展に向けた戦略や「夢」を語った。
2022年8月に設立されたRapidusは、その一挙手一投足が注目を集めている。東氏は、Rapidusが目指す2nmプロセスの半導体製造に対して、「実現可能性に関する懐疑的な声が多く上がっている」とした上で、「日本でも3nmプロセスの半導体開発には着手していて、既に技術も持っている。また、2027年〜2028年ごろには、先端半導体(トランジスタ)の構造がFinFETからGAA(Gate-All-Around)に大きく変わり、量産に向けて高度な生産技術が必要となる転換期を迎える。振り子で例えるなら、振り子が切り返すタイミングではスピードがゼロになる。Rapidusは、そのタイミングで市場に参入することになるため、必ずや成功すると考えている」と説明した。
甘利氏は、半導体産業の重要性について「半導体は、今や全てのシステムを動かす根幹技術だ。半導体を制する者が、世界を制すると言っても過言ではない。今後、世界は、半導体を供給する側とされる側の2つ、つまり、生殺与奪を握る側と握られる側に分かれるだろう」と述べ、Rapidusについては「実現可能性について疑問の声が上がっていることも承知しているが、挑戦しないことには何も始まらない。そして、一度投資すると決めたからには、長期的な時間軸で考えて、最後までやり抜かなければならない」と語った。
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