富士通は、次世代グリーンデータセンター向けプロセッサ「FUJITSU-MONAKA」も紹介した。2027年に市場投入を予定している技術だ。
FUJITSU-MONAKAは、「世界で初めて」(富士通)2nm世代のプロセスを採用するプロセッサで、Armの最新プロセッサアーキテクチャ「Armv9-A」や「Arm SVE2」の採用により、AIやHPC(高性能コンピューティング)に必要な高速なデータ処理基盤を構築する。メモリはDDR5、外部インタフェースはPCI Express 6.0をサポートし、空冷の冷却システムに対応できる。また、コンフィデンシャルコンピューティングアーキテクチャにより、高度な信頼性とセキュリティ機能を提供する他、富士通独自の超低電圧技術により、省電力と高性能を両立するという。
機械学習/深層学習、ビッグデータ解析、データセキュリティなど幅広い領域のソフトウェアに対応する。また、オープンソースコミュニティーと協力し、FUJITSU MONAKAの性能を引き出す環境をハードウェアの出荷前から整備していく。
さらに、富士通は、さまざまなCPUやAIアクセラレーターを単一コードで動作させる「Unified Acceleration技術」の実現を目指す団体「UXL foundation」に発足メンバーとして参画している。Unified Acceleration技術の活用により、FUJITSU MONAKAのリリース時点で、顧客がFUJITSU MONAKAを手軽かつ最大限に活用できる環境の構築を目指す。富士通 富士通研究所 先端技術開発本部 本部長の新庄直樹氏は、「FUJITSU MONAKAおよび最適化されたソフトウェア、広い領域で活用可能なAIインフラ基盤として、顧客の課題解決に貢献する」と語った。
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