日本ガイシ、台湾のスタートアップ企業に出資:デジタル社会関連事業をさらに拡大
日本ガイシは、台湾のスタートアップ企業「PanelSemi」に出資した。NGKグループは新事業化品で2030年に1000億円以上の売上高を目指す計画を掲げており、今回の出資もその一貫。
日本ガイシは2024年7月、台湾のスタートアップ企業「PanelSemi」に出資したと発表した。NGKグループは新事業化品で2030年に1000億円以上の売上高を目指す計画を掲げており、今回の出資もその一環。
投資先のPanelSemiは、薄膜トランジスタ回路の形成技術をベースに、極めて薄く軽量で、消費電力が小さく高輝度の「フレキシブルLEDディスプレイ」を開発、販売している。また、ポリイミドフィルム上に微細配線や機能回路を設け、セラミック基板と一体化させた「ハイブリッド回路基板」の技術を応用し、無線通信や光電融合に向けた「半導体モジュール用高機能回路基板」の開発なども行っている。
日本ガイシはこれまでもPanelSemiとの協業により、超小型で薄型のリチウムイオン二次電池「EnerCera(エナセラ)」やセラミック基板、セラミックパッケージといった自社製品と、PanelSemiが保有する回路形成技術を組み合せた新技術・新製品の開発を進めてきた。今回の出資により、PanelSemiとの協業関係を一段と強化し、日本ガイシが注力分野の1つに掲げる「デジタル社会関連事業」について、新しい価値の創造や事業規模の拡大を目指す。
- 不安定なエネルギーでも安定したセンシングが可能 環境発電デモボード
イーアールアイと日本ガイシ、トレックス・セミコンダクターの3社は、それぞれが得意とする技術を組み合わせて、環境発電デモボード「EsBLE」を開発したと発表した。不安定なエネルギーで発電した電力でも、安定したセンシングや測定データの送信が行える。
- 全固体Liイオン電池用フッ化物固体電解質を開発
名古屋工業大学は日本ガイシとの共同研究により、フッ化物材料「Li3AlF6」のLi+伝導度を高めることに成功した。この材料を用い、温室プレス成型で作製した全固体リチウムイオン電池は、極めて安定に充放電できることを確認した。
- リフローはんだ実装可能、車載対応の「半固体電池」
日本ガイシは「オートモーティブワールド2024」にて、「半固体電池」として展開するリチウムイオン二次電池やベリリウム銅合金などの車載向け技術を展示した。
- 微細な“穴”で二酸化炭素を吸着/回収、再利用する技術
日本ガイシは「CEATEC 2023」(2023年10月17〜20日/幕張メッセ)に出展し、大気中の二酸化炭素を吸着/回収するセラミック基材や、二酸化炭素の再利用を可能にするサブナノセラミック膜を展示した。
- 無線電力伝送の月面実証を目指し、産学官が連携
名古屋工業大学や日本ガイシ、Space Power Technologies(SPT)、名古屋大学、金沢工業大学および、ダイモンは、24GHz帯による無線電力伝送の月面実証に向けて、産学官連携による共同研究を始めると発表した。
- メンテナンスフリーの屋内外位置トラッカーを開発
日本ガイシとスウェーデンExeger、立花電子ソリューションズおよび、米国Semtechの4社は、極めて薄く小型サイズでありながら、高精度に位置情報を取得できるメンテナンスフリーの「屋内外位置トラッカー」を開発した。
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