ASMLは2024年第2四半期(4〜6月)の業績を発表した。売上高は62億4300万ユーロで、粗利益率は51.5%だった。なお、受注高は55億6700万ユーロで、うちEUV(極端紫外線)露光装置が25億ユーロを占めた。売上高、粗利益率はいずれも事前予想を上回った。
ASMLは2024年7月17日(オランダ時間)、同年第2四半期(4〜6月)の業績を発表した。それによると、売上高は62億4300万ユーロで、粗利益率は51.5%だった。なお、受注高は55億6700万ユーロで、うちEUV(極端紫外線)露光装置が25億ユーロを占めた。
ASMLのCEO(最高経営責任者)を務めるChristophe Fouquet氏は、「好調な四半期だった。売上高、粗利益率は事前予想を上回った」とコメントしている。
2024年第2四半期の装置の売上高は47億6100万ユーロだった。そのうちEUV露光装置は31%で、出荷台数は8台だった。装置出荷先の地域別比率は前四半期に続いて中国が最多で、全体の49%を占めた。中国に続いたのは28%を占めた韓国、11%を占めた台湾だった。
2024年第1四半期に初めて出荷したEUV露光装置「NXE:3800E」は今期も追加で出荷し、計画通りに増産を続けているという。ASMLは、下半期には出荷するEUV露光装置の大半が同製品になると予想している。
開口数(NA)が0.55の高NA EUV露光装置についても2台目を出荷し、現在設置を進めているという。
2024年第3四半期の売上高は67億〜73億ユーロ、粗利益率は50〜51%を見込む。通期での業績見通しに変更はなく、売上高は2023年と同程度で、売上総利益率はやや低下すると予想する。市況の回復に伴い、下半期の業績は上半期を大幅に上回る見込みだ。
Fouquet氏は「2024年は転換期となる年だ。2025年の旺盛な需要に備えて、生産能力増強と技術の両面で投資を続けている。主にマクロ要因による短期的な不確実性はあるものの、長期的な成長には自信を持っている」と述べた。
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