図1は2024年6月18日、Microsoftから発売されたCopilot+ PC対応のPC「Surface Laptop(第7世代)」の様子である。外観や構成は従来のPCとまったく同じ。ユーザーがSSDを交換できるようにネジ回しだけで底面のカバーを外せるようになっている。内部のおおよそ半分は電池。残りの半分が空冷装置とコンピュータ基板になっている。一般的なノートPCと内部構成もほぼ同じだ。
図2はSurface Laptopの空冷装置を取り外した様子である。空冷ファン1基とプロセッサとファンをつなぐヒートパイプ(熱移動)が内部の4分の1ほどの大きさを占めている。ヒートパイプを取り外しとプロセッサを搭載するコンピュータ基板が現れる。図2右上がコンピュータ基板だ。コンピュータ基板のほぼ中央にはメインのQualcommプロセッサ、プロセッサの右横には、Microsoft Windowsのロゴの入ったSSDが設置されている。
図3はSurface Laptopからメインのコンピュータ基板を取り外した様子である。メイン基板以外にもメモリカード用基板(左端)やディスプレイコントロール基板(タイミングコントローラーなどが設置される)、タッチパッド基板などが存在する。それぞれの機能基板はメイン基板と配線で接続される構造になっている。こうした点も既存のPCとCopilot+ PC対応の間でまったく差がないものとなっている。
図3右下のように基板にはQualcommのPC向けプロセッサ「Snapdragon X Elite」が設置されている。QualcommはWindowsPC向けプロセッサの開発に長年取り組んでいて、前世代プロセッサは「Snapdragon 8cx」シリーズ(MicrosoftからはSQシリーズとして発売されている)。SnapdragonプロセッサはIntel、AMD版と合わせて数年前からMicrosoft製品に採用されているわけだ。今回のPC向けのSnapdragon X Eliteが従来プロセッサと異なる点は、IntelやAMDの置き換えというだけではなく、Copilot+ PCに真っ先に対応したことである。
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