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シャープ、衛星通信アンテナ開発で古野電気と協業古野電気の実験艇に搭載し実証実験

シャープは、船舶向けLEO(低軌道)/MEO(中軌道)衛星通信アンテナの開発で、古野電気と協業する。古野電気の実験艇に同アンテナを搭載し、9月中旬より実証実験を行う予定。

» 2024年09月06日 10時30分 公開
[馬本隆綱EE Times Japan]

船舶向けLEO/MEO衛星通信アンテナの早期実用化目指す

 シャープは2024年9月4日、船舶向けLEO(低軌道)/MEO(中軌道)衛星通信アンテナの開発で、古野電気と協業すると発表した。古野電気の実験艇に同アンテナを搭載し、9月中旬より実証実験を行う。

 海上では、携帯電話回線を利用したモバイルデータ通信が難しくなる。このため、船舶ではLEO/MEO衛星通信システムの導入が進んでいる。こうした中でシャープは、スマートフォンの設計で培った小型・軽量化技術や通信技術を活用し、小型で軽量のLEO/MEO衛星通信アンテナを開発中である。

 そして今回、船舶向け機器における豊富な経験やノウハウを有する古野電気と協業し、船舶向けLEO/MEO衛星通信アンテナの早期実用化を目指すことにした。古野電気の実験艇による実証実験では、海上の試験用コースを航行しながら、橋などの障害物や船体の向き、速度が通信へ与える影響について検証する。

実験艇による実証実験のイメージ 実験艇による実証実験のイメージ[クリックで拡大] 出所:シャープ、古野電気

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