OKIエンジニアリング(OEG)は、安全性の高い電池の採用を支援するため、「リチウムイオン電池の経年劣化安全性評価サービス」を始めた。
OKIエンジニアリング(OEG)は2024年10月16日、安全性の高い電池の採用を支援するため、「リチウムイオン電池の経年劣化安全性評価サービス」を始めた。
ウエアラブル機器やスマートフォン、モバイルバッテリーなどにおいて、OEGが評価した焼損事故のうち、約7割はリチウムイオン電池の経年劣化が主な原因で発生していたという。こうしたトラブルを防ぐには、経年劣化した電池単体や電池を搭載した機器について安全性の評価を事前に行う必要がある。ただ、そのためには専門知識や試験設備、評価のためのノウハウが不可欠となる。
OEGが提供する今回の評価サービスでは、新品の電池を用い使用温度範囲内で充放電を繰り返し行う。そして1〜2年使用相当の経年劣化状態を模擬し、電池単体あるいは製品に実装した状態で、焼損や発火のリスクを確認する。検査項目としては、「外観検査」や「電気特性検査」「X線CT検査」「分解検査」「過充電評価」および、「外部加熱評価」などを挙げた。
これらの検査、評価を行うことで、リチウムイオン電池内蔵の機器を設計、製造するメーカーは、より安全性の高い電池を選定し、採用することが可能となる。
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