ソシオネクストの2024年度第2四半期業績は、売上高が前年同期比16.5%減の464億円、営業利益は同38.2%増の53億円、純利益は同45.3%減の40億円と、減収減益となった。
ソシオネクストは2024年10月31日、2024年度第2四半期(2024年7〜9月)の決算説明会を行った。2024年度第2四半期の売上高は前年同期比16.5%減の464億円、営業利益は同38.2%増の53億円、純利益は同45.3%減の40億円で、減収減益となった。
中国の5G(第5世代移動通信)基地局向け『特需』が2023年度で終了したことや、データセンター/ネットワーク分野での中国市場における需要減少の他、FA(ファクトリーオートメーション)関連および事務機向け製品の需要が弱含みだったことが主な要因だ。
2024年度第2四半期の業績を詳しく見ると、製品売上高は、新規量産品などは順調に推移した他、為替影響(+10億円)もあったものの、中国の5G基地局向け『特需』終了が約50億円のマイナス要因となったことに加え、データセンター/ネットワーク分野での中国需要の減少、FAおよび事務機器向け需要が弱含みだったことなどが影響し、結果として前年同期比109億円減の377億円になった。
設計開発段階に顧客から対価として受け取る売り上げである「NRE売り上げ(Non-Recurring Engineering)」については、為替影響(+2億円)に加え、開発完了案件が重なったこともあり、同16億円増の84億円で着地した。
営業利益は、NRE売り上げ増加や販管費の減少はあったものの、製品売り上げ減少などに伴う製品粗利減が53億円のマイナス要因となった他、先端プロジェクト開発の進捗に伴う研究開発費増などもあり、前年同期比33億円減の53億円となった。
2024年第2四半期業績を前四半期比でみても、売上高は64億円減となった。データセンター/ネットワーク分野での中国需要減やFAおよび事務機向け需要の弱含みによる製品売り上げ減に加え、NRE売り上げも、前四半期に開発完了のタイミングが重なっていたことから同19億円減となった。さらに為替影響も円高になったことで17億円のマイナス要因となった。営業利益も、売り上げの減少や調達にかかる原価の間接的な為替影響による原価率悪化などによって、前四半期比50億円減となった。
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