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デンソーとQuadric、車載用AI半導体を共同開発へChimera GPNPUのライセンスを取得

デンソーと米国スタートアップQuadric(クアドリック)は、車載用半導体IP(NPU)を共同開発していくことで合意した。このためデンソーは、クアドリックよりAI処理に適した「Chimera GPNPU」のIPコアライセンスを取得した。

» 2024年11月06日 09時30分 公開
[馬本隆綱EE Times Japan]

より安全性の高いAD/ADAS製品の実現に貢献

 デンソーと米国スタートアップQuadric(クアドリック)は2024年10月29日、車載用半導体IP(NPU)を共同開発していくことで合意した。このためデンソーは、クアドリックよりAI処理に適した「Chimera GPNPU」のIPコアライセンスを取得した。

 デンソーとクアドリックはこれまでも、車載SoC向けにChimera GPNPUを用いた半導体IPの開発を検討してきた。そして今回、デンソーのRISC-VをベースとしたプロセッサとクアドリックのChimera GPNPUを組み合わせた車載用AI半導体を開発していくことで正式に合意した。

 デンソーのRISC-Vをベースとしたプロセッサは、自動車の安全性要求レベルで最も高いISO26262の「ASIL D」に対応している。一方、クアドリックのChimera GPNPUは、行列演算やベクトル演算、スカラー(制御)コードを1つの実行パイプラインで処理でき、さまざまなAIに適用できるという。

 デンソーとクアドリックは、車載用半導体IPを共同開発することで、市場のニーズに対応できる車載SoCを提供し、より安全性の高いAD(自動運転)/ADAS(先進運転支援システム)製品の実現に貢献していく。

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